飛騨槍ヶ岳紀行 Ⅲ
4時前に外に出てみると空には満天の星、大槍に目を向けるとご来光組のヘッドライトが少しずつ上に動いています。
早朝登頂組も合わせてこれからも大槍は大混雑するのでしょう。
早朝登頂組 ご来光
太陽が真東から登る春分の日前のご来光は、空に雲もなく周囲も遮るものがないなかで荘厳な感じさえします。
時刻は午前5時44分頃、過去経験したご来光の中で、もっとも印象深いものでした。
左:槍ヶ岳大槍と中央:常念岳の間にある浅間山付近からご来光
ご来光を迎える宿泊登山者
左が富士山、右へ南アルプス 大喰岳~前穂高岳
左:笠ヶ岳から黒部五郎岳・三俣蓮華岳・鷲羽岳の山並み
中央:焼岳・奧に乗鞍岳さらに御嶽 笠ヶ岳越しに白山も
飛騨乗越 飛騨沢を下る
飛騨乗越からの飛騨沢下りはジグザグのザレ場の急斜面をくだるので、浮き石を踏んだり石車に乗らぬよう気を遣います。
西鎌尾根で越えた仙丈乗越との分岐が広くなっていて休憩します。
まだ鎗と小屋が見える地点です。
鎗のシルエットが写る西方向の峰々
正面に笠ヶ岳を望みながら飛騨沢添いの樹林帯の道に入り、3時間弱で中継地鎗平小屋
に到着しました。
夏場なら山野草が楽しめるコースですが、サンカヨウ、キヌガサソウなどなど実になってい
るものも多く、ほとんど撮影できませんでした。
途中鎗平小屋に泊まって朝出発の人とすれ違いますが、急登で息を切らせ挨拶もしんどうそうに見えます。
我々は下りなので新穂高温泉まで十分可能ですが、登りは鎗平小屋に宿泊しないとこのタフなコースは無理でしょうね。
紅葉も中ほど
穂高連峰 鎗平小屋
小屋からは沢沿いの道ですが、樹林帯が多いもののほとんどが下りなので、三日目の疲れもなんとか我慢できます。
滝谷出合から滝谷ドーム 白出沢出合
北穂と奧穂の鞍部に穂高岳山荘 下山終了
白出沢出合からは1時間半の林道歩き、やっと新穂高温泉に到着。
登山指導センターに下山届けを提出し、3日間の行程が終了しました。
21日早朝出発して帰着が22日11時15分、シルバーウイークとあって小屋は大混雑でしたが、登り下りのすれ違いにはさほ時間もとられず、快適な山歩きを楽しむことができました。
我がチームF1Bには冒険家の血統を受け継ぎ、大学山岳部でならしたUさんがリーダーを務めてくれます。
最年長の私の体力不足や経験の浅いメンバーもいて、追い越すよりも追い越されるのが多かったように感じられますが、コースタイムに準ずることができました。
無理のないコース設定やペース配分に気を配ってもらえたお陰と感謝しています。
2週間後には写真データや資料を基に他のメンバーとともに報告会兼反省会を開催します。
チームF1Bの高地トレーニングの6年目、来年は本来の山小屋1泊で登れる山、かつ「百名山」を考えています。
もうすぐ古希を迎える私ですが、体力の続く限り企画兼記録兼報告係の任を果たすつもりです。
槍ヶ岳登山 新穂高周回コース タイム → 「yari-time.xlsx」をダウンロード
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コメント
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朝陽がとてもきれいですね。
ご来光、お見事です。
ところで先日のスーパームーンの日、夜写真を撮ろうとしたら
曇ってて撮れずに、朝起きたときに(5時ごろ)
西の方向に沈みゆく(?)月がとてもいい感じで
それを記念に撮りました。
このご来光の少し前、反対側ではお月様が見えるんでしょうか?
もし見えるとしたらとてもきれいなんでしょうね。
投稿: 栄治 | 2015年10月 3日 (土) 07時26分