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2015年11月23日 (月)

2015 社寺探訪 三徳山三佛寺

八鹿公民館の社寺建築講座を受講してから神社仏閣を歴史だけでなく建築上の観点から勉強する気になりました。

ひょんなことから兵庫県夢テーブル神社仏閣グループに加わり、但馬の寺社を巡っています。
今回は足を伸ばして断崖絶壁に建てられた国宝投入堂で名高い鳥取県三朝町「三徳山三佛寺」をグループで訪れました。

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麓の遙拝所から投入堂       投入堂由緒
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三佛寺本堂
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服装と履き物のチェックを受け入山届けを提出、六根清浄と書いた襷をつけて参拝開始です。
参拝といっても岩場や木の根などが露出する急坂が多く、礼拝登山=修行という言い方が正解でしょう。
事故もたびたび起こっていて、用心のため一人では入山が許可されないので、どこかのペアかグループにお願いして入れてもらうことになります。
また靴のチェックではねられた方には、わらじの貸し出しがあります。
素足が露出したわらじは頼りなさそうに見えますが、聞けば足にぴったりして滑りにくくて好評のようです。
入下山受付所                    役小角(役行者)像
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木の根の階段           急坂の連続
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厳しい登りの先に文殊堂、地蔵堂、鐘楼を経て馬の背・牛の背と呼ばれる岩場を渡り、納経堂、観音堂、不動堂と続きます。
文殊堂横のクサリ坂        スリル満点、文殊堂からの景色
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地蔵堂                       馬ノ背
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牛の背                 観音堂
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堂塔の最上部が絶壁に建てられた国宝投入堂で、ここにお参りするためにこの寺を訪れるようなものです。
           国宝投入堂(なげいれどう)            
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テレビクルーも取材
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建てられたのは平安後期藤原時代、寄り添うように建っている愛染堂とともに、懸造りの建築です。
断崖絶壁に建つ不思議さに、飛鳥時代に修験道を開いた役小角(えんのおづぬ)が法力をもって岩窟に投げ入れたというのが名の由来です。

下りは滑ったり足をくじいたりしやすいので、登り以上に注意が必要です。
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Img_3749_2三徳山は修行の場で、木の根や岩場、クサリをよじ登る険しいところもあり、登り下りに約2時間かかります。
日本では昔から山には神々が宿ると信じ、山を恐れ山を敬 ってきました。
山で厳しい修行を行うことで悟りを得るという修験道がおこなわれ、総本山吉野金峰山寺が有名で、神と仏が一体となったご本尊の「蔵王権現立像」は怒りの形相で見るからに恐ろしそうなお姿です。
三佛寺に奉納されている蔵王権現立像は歴史的にも非常に古く、蔵王権現の彫像として最古に位置づけられるそうです。
テレビ朝日のクルーが投入堂前で登拝者に「ここまで上がられてきた感想はどうでしたか?」と聞いていましたが、「厳しい山行のほんの一端を垣間見ることができました」とでもしておきましょう。


 

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コメント

たまたまでしょうか?
昨日夜BSに出てました!!!

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