迎春準備 餅つき話
暮れの餅つきは迎春準備に欠かせません。
嫁さんの実家から届いた餅米に我が家で採れた小豆や白豆の餡が入った餡餅や海苔、海老、黒豆、昆布の五目餅、あわせて7臼を搗き(捏ね)あげました。
まずは「小突き」といって杵で餅米を潰す作業に時間をかけ、そのあと搗き始めます。
片や手水と言っていましたが、餅の返し手を務めるのが母でした。
返し手はなるべく杵とりと離れないところに位置する「位置取り」も父のこだわりでした。
子供達は掘りコタツから首だけ出して搗きあがるのを待って、麺板の上で父が丸めてくれたものを頬張っていました。
我が家に餅つき器(餅捏ね専用器)が登場したのが昭和48年頃で、平成6年購入の二代目は蒸し捏ね両方ができる便利なもので、角形に切る餅切り機も早くから購入、丸餅専用の「まる餅くん」も数年前に購入しました。