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2016年5月21日 (土)

2016 わが家のさなぼり

屋敷裏の田圃が代掻きから4日後に、田植が終わりました。
昨年からお願いしている専業農家のSさんが5条植の機械を使って、30分足らずで完了です。
P5200311 P5210358
賑やかな蛙の合唱 → 「kaeru-gasshou.WMA」をダウンロード

耕耘・田植え・稲刈りなど機械仕事は専業農家にお願いして、除草・施肥・入排水など生育管理が私の仕事です。
これから9月中頃の稲刈りまでの4ヶ月間、家裏の田圃で稲が育っていく様子が見られます。

但馬では田植えがすんだあと、身体を休ませ慰労することを「さなぼり」と呼びます。
「早上る(さのぼる)」(田植えがおわる)から来ていると聞きますが、早春からの苗作り、耕耘や代掻きと続き、もっとも人手を要する田植えが済むと手伝ってくれた人や田の神に感謝して祝いの宴でもてなしをしたのでしょう。
 
手辺(府市場)出身の菅村駅一氏の「匂うふるさと」に、さなぼり芝居の記述があります。
『さなぼり間近になると、村はずれや空き地にのぼり旗が何本もたち、手辺の川原に小屋がけされ、歌舞伎や狂言興行され、重箱に詰めた握りや煮しめを持った村人で立ち見席
まで一杯だった』と様子が書かれています。
 
この地方でもとっくにさなぼりの習わしも消え、その言葉や意味さえも危うくなってきました。
20年前になくなった父が晩年に「さなぼりは我が代までとビール抜く」という句を残しましたが、後代の私がいまその思いを受け継いで栓を抜いています。
 
 

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コメント

現在ではなくなりつつある「さなぼり講」
お父さまの「さなぼりは・・・・・・・」の句、
いえいえ、脈々とって感じですね。
うちの区は懇親会と称して続いています。
飲まない僕でもそれなりに楽しいですよ!

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