8月例会で浜坂三山のうち、城山176mと千々見山(ちぢみやま)263mの二山縦走が予定され、担当リーダーとしてサブの3人と一緒に下見してきました。
浜坂と言えば大正から昭和の初めに活躍した登山家加藤文太郎の出身地で、不撓不屈の岳人加藤文太郎を顕彰することにより、その偉業を町内外広めようと「加藤文太郎山の会」が活動されています。
梅雨明け後、初めての夏らしいお天気で青い空と所々に浮かぶ白い雲と紺碧の海が広がっていました。
浜坂漁港から城山を望む 矢城ヶ鼻から千束断崖を望む
集合は漁協、城山登山道へを城ヶ鼻灯台へ向かい、折り返して城山へ。
ここから急な階段登りですが距離も短く、近畿自然歩道をのんびり歩きます。
海沿いの遊歩道を歩くと休憩ポイント城山園地に到着します。
ツリガネニンジン ヤマホタルブクロ
加藤文太郎ふるさとの碑 キツネノカミソリ
城山園地から諸寄港 城山山頂から浜坂サンビーチ
カワラナデシコ キンミズヒキ
城山山頂の眺めはよいものの草が茂っていて、城山園地で昼食をとることに決めました。
ここから諸寄港と諸寄の町が眼下に見下ろせます。
小学生でしょうか港内をまわる遠泳大会が行われていて、太鼓やかけ声がこだましています。
昼食後は城山遊歩道入り口まで下ってJR諸寄駅へ。
駅でトイレ休憩の後、龍満寺横から千々見山へ登ります。
駅の標高が14m、千々見山山頂が263mということは標高差は250mとなります。
山頂までの距離が短いことで、どうしても急登とならざるを得ません。
途中の愛宕社からロープ場や急登が続き、ストックもザックに収めることを指示する必要があります。
千々見山山頂 城山方向の眺め
下りは宇都野神社への近道コースを選びます。
登り以上の急坂ですが、加藤文太郎山の会の皆さんが必要箇所にロープを張っていただいています。
尻餅くらいはつくかも知れませんが、危険箇所はなく約30分で神社に到着します。
もう一の下山ルートは千々見山山頂から南の登山口へ、林道を下るコースがありますが2.2kmと距離が長く、真夏の日差しに照りつけられます。
これは雨天でぬかるんだときのエスケープルートとします。
ハマナスの実
前半の城山コースは日陰が多く、海沿いの展望のよい快適歩きですが、千々見山コースは急登や急坂・ロープ場が続くことで夏場は結構苦労するでしょう。
「楽あれば苦あり」、変化に富んだ魅力的なコースです。
ということで、コースレートは当初の「初級」ではあとでブーイングがでるので、「初級+(プラス)」として「急登・ロープ場有り」の注意書きをいれるつもりです。
また、登山終了後は「加藤文太郎記念図書館資料室」の見学や温泉施設「ユートピア浜坂」の利用を呼びかけることにします。