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2016年9月24日 (土)

2016 秋彼岸

秋雨前線と台風16号のおかげで、ほんとによく降りました。
稲刈りも一段落し、稲が残っている圃場のほうが少なくなりました。
畑では長雨の影響で、野菜の成長が後れています。
19日から彼岸に入りやっとお天気になった23日、お墓参りをしてきました。
 
仏教国日本では春分の日と秋分の日は、太陽が真東から昇り、真西に沈むので彼岸と此岸がもっとも通じやすい日になると考えられ、この時期に先祖供養をするようになりました。
我らが暮らすのが此岸(しがん)、ご先祖さまおわすのが彼岸(ひがん)で、知人・友人や社会の横関係と異なり、ご先祖や家族・子孫の縦の関係をあらためて認識する日となります。
若い人はともかく年配の方でも「我が家の宗旨には彼岸のお参りはありません」と仰る方があります。
仏教をもとにしている家なら宗旨以前の問題ですね。
 
伊佐屋墓地                   お仏壇
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彼岸との関係をわかりやすく教えてくれるお寺が小野市の浄土寺さんでした。
有名なのが国宝 浄土堂におわす「阿弥陀三尊立像」で、鎌倉時代の仏師快慶作の三尊は規模の大きさや形式はもとより、彼岸の時期にお堂の蔀戸からさし込む西日が阿弥陀さまと両脇の観音・勢至の菩薩のお姿を浮かび上がらせる光景はとくに有名で、西方浄土よりお迎え下さる阿弥陀如来はまさに来迎図そのものです。 
 
極楽山浄土寺(兵庫県小野市)
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阿弥陀三尊立像
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「時あたかも彼岸の中日、真西に沈む夕日がお堂の蔀(しとみ)戸から入り、床に反射して天井に届き、さらに反射して阿弥陀三尊を浮かび上がらせるという手の込んだ建築手法に驚きを感じます。彼岸の夕方に訪れたのはまさにこれを見んが為でした。」
 
どちらかといえば信心が薄い伊佐屋にとってこれは衝撃でした。
百の言葉に依るのでなく、浄土堂と阿弥陀三尊を通して極楽や西方浄土を説く建築手法と仏師の役割は大きいものです。
 
播磨には、一乗寺(加西市)、朝光寺(加東市)、鶴林寺(加古川市)、すべて国宝をお持ちのお寺です。
齢を重ねると仏のお姿に思わず手を合わせるようになりますね。
「百聞は一見にしかず」、訪れてみてください。
 
 

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うちのとなりのお寺さんも浄土寺さんといいます。

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