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2016年12月31日 (土)

リスクに対応する登山知識

国民の祝日「山の日」も制定され、登山ブームが依然続いています。
レジャー白書によると登山人口は8百数十万を越えるといわれます。

一方登山事故も増えていて、昨年の山岳事故の発生件数、遭難者、死者・行方不明者は、過去最多となり、この10年間で77%も増えたそうです。
どの登山組織に属さず、リーダーも明確でないグループ登山やお互いの体力や技術・経験もわからないまま山に挑むネット公募登山なども問題をおこすことがあります。
 
山歩きを始めて10年、始めは順調だったものの膝腰肩に問題が出て、不安を感じている
とき、図書館でこの本に出会いました。
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日本人初の国際山岳医 大城和恵さんの「登山外来へようこそ」、角川新書、920円(税別)です。

第1章 登山ブームにひそむ危険
第2章 山の中で自分を守るために--登山者が知っておくべき基礎知識
第3章 山岳医療を学ぶということ--ファーストエイドの第一歩
第4章 (略) 第5章 (略)
 
自らの登山経験を重ね、山岳医療を学び、山の安全を多くの登山者に役立ててもらいたいとの気持ちが伝わってきます。
なかでも、グサ!ときたのが次の一文です。

「人間の体力や筋力は、二十代をピークにして少しずつ落ちていき、六十代でピーク時のおよそ半分になり、七十代でおよそ三分の一になります。しかもそれは、ある日突然、がくりと落ちるわけではなく、徐々に落ちていくものなので、本人はなかなか自覚できません」
 
ほかに、トイレの我慢が招く危険や水分補給の重要性、低体温症・高山病への対処など登山家で医師らしいアドバイスが書かれています。
「救助のヘリコプターは有料か?」や「登山届けの持つ三つの意味」も知っておくべき知識です。
 
既存会員の高齢化と中高年新入会員の増加など、どこの山の会にも課題があります。
また、年齢や緊急連絡先など必ずしも共有されていない情報もあります。
とりわけ活動中の事故や急病の時のファーストエイド(応急措置)を学ぶ必要性など、安全で楽しい山歩きをするためにいろいろ考えさせられた本です。
 
 

2016年12月30日 (金)

2017 カレンダー

暮れも押しつまりました。
伊佐屋冬物語は今年は爺婆だけ、静かなお正月となるでしょう。
明日から正月三が日にかけて穏やかなお天気が続く予報です。

頂いたカレンダーをチェックしてみると、なんと16種類ありました。
せっかく頂いたものなので、トイレも含めてできるだけ利用することにしています。
最近はエコに気を遣って金具を使ったものがなくなりました。

16種のカレンダー           鸛(コウノトリ)暦

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こちらは毎年購入する小山譲君のパステル画のカレンダーです。
今年のテーマは「古都の四季」です。

表紙は清水寺 舞台               1月は奈良 法起寺三重塔

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2016年12月25日 (日)

登り納め 虚空蔵山 592m

2016年は1月14日の善防山~笠松山が初登り、山納めは三田市北部の虚空蔵山(こくぞうさん)にしました。

「妙見」や「観音」」など山を神仏と敬い、仏教神の名がつく山はありますが、「虚空蔵(こくぞう)菩薩」は珍しい名です。
但馬と宍粟の山は雪が積もっているか人がいなくて危険なので、3月までは播磨か神戸・阪神に向かいます。
晴れときどき曇りの25日、豊岡から2時間弱で登山口の藍本駅に到着しました。
 
虚空蔵山                      登山口
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落ち葉が積もった沢沿いの道         穂になったコウヤボウキ
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高速道路下の登山口から渓流沿いの落ち葉の重なる山道を歩くこと30分で中間点虚空蔵菩薩を祀るお堂に到着します。
お正月に備え地元の方による清掃とお飾りがなされています。
 
中間点 虚空蔵堂               参拝の記帳
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虚空蔵堂から少し急な道を歩くこと40分で山頂到着です。
直下の岩場からの景色がすばらしい。
西には明石海峡と淡路島が、南は六甲名山並みが裏から見渡せます。
 
山頂直下の岩場から裏六甲         明石海峡から淡路島
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岩場からのパノラマPc250034_3
 
山頂で自撮り                    白髪岳・松尾山
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お天気もまずまずで、中高年男の一人旅が5組、若者5人組にもお会いし、会話も交わした退屈しない山旅でした。
下山は虚空蔵堂から裏参道を藍本駅北の登山道を選びました。
この山に登ったのは2008年2月の山旅でした。
雪もなく気軽に登れて景色がすばらしく、但馬人にとって冬場の山歩きにお勧めです。
 
下山は藍本駅北の登山口        酒滴(さかたれ)神社
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JR藍本近くには酒滴(さかたれ)神社が鎮座、同じような呼び名で豊岡市に酒垂(さかたる)神社があり、お酒好きの私はしっかりお参りしてきました。
 
 

2016年12月24日 (土)

郵便料金の値上げ 山の会への影響

日本郵便がはがきと定形外郵便物、ゆうメールの料金の値上げを発表しました。

実施は来年6月1日から、通常はがきが62円と10円上がります。
但馬山友会の例会案内がはがきで行われていて、百数十軒の会員への年間18回の案内ほか役員への案内等の通信費が支出の3割を占めることから、3万円強の出費増が予想されます。
 
定形郵便物(封書)は据え置き、年賀はがきも一定の条件をつけて据え置きとなるので個人としてさほど影響がないようですが、23年ぶりとはいえ会にとって痛手となります。
民営化で郵便事業を独立させた結果、事業の黒字化が求められるのはやむおえないところですが、可能な人にはeメールの活用など別の手段も考えなけれならないかもしれません。

2016年12月23日 (金)

年賀状作業終了

昨年は義母が亡くなって喪中ハガキで済ませました。

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例年夫婦で山歩きした写真を載せるのですがあまり機会がなく、酉年でもあり近くのコウノトリ親子にお願いしました。
ずっと以前からパソコンソフトを利用していて、住所管理が大変便利になりました。
裏の通信面は身近な写真を使い、我が家の近況を伝えるようにしています。
お付き合いする方も年々減りそろそろ「断捨離」が必要なことから、新たにご挨拶を差し上げることはしないようにしています。
 
古希を迎える歳となり、膝や腰の痛みなど老化が現実のものとなってきました。
ついては年始のご挨拶の交換ですが、誠に勝手ながら本年を持って控えさせていただきたく存じます。
長年のご厚誼にお礼を申し上げ、貴殿を始めご一家のますますのご繁栄をお祈りいたします。
こんな文章を差し上げることがあるかも知れません。  
 

2016年12月17日 (土)

瑞風が城崎温泉に立ち寄ります

JR西日本が「トワイライトエキスプレス瑞風(みずかぜ)」を走らせる計画を発表し、受付を始めました。

キャッチコピーは  2017年・春 美しい日本をホテルが走る~上質さの中に懐かしさを~
 江原駅にある瑞風のポスター
20161214_163121 但馬の駅でも瑞風のポスターが張り出され、城崎温泉に立ち寄ることが宣伝されています。
 
1泊2日の片道タイプ(山陽コース下り・上り、山陰コース下り・上り)と、2泊3日で山陽・山陰を巡る周遊コースの計5コースが用意され、山陰コース下りは始発が大阪駅・京都駅で、山陰本線経由、終着は下関駅となっています。
1日1回、立ち寄り観光が実施され、このコースが城崎温泉に立ち寄ります。
 
運行開始は6月17日(土)、申込みは来年1月31日(火)まで、郵送またはホームページで、申込み多数の場合は抽選となります。
 
本来鉄道の売りは、「早くて便利と大量輸送の経済性」ですがさにあらず、11両編成で定員はたったの130名。
目の玉が飛び出るような料金を払ってもシルバー世代を中心に「のんびりゆったりそして豪華でリッチ」が人気で、申込多数でまず抽選となるでしょう。
整備新幹線の延伸やリニア計画が進められる一方で、こんな旅が求められる時代になったのですね。
 
 

2016年12月15日 (木)

2016 温泉総選挙 城崎温泉

うるおいプロジェクトが主催し、環境省と観光庁が後援する「温泉総選挙2016」が発表されました。(今回が1回目)

環境大臣賞は島根県松江市の玉造温泉、以下8つの部門賞があり、城崎温泉が「インバウンド賞」の1位を獲得したと報道されました。
温泉総選挙には温泉を持つ全国104市町村から125の温泉地が応募があったそうです。 
受賞のポイントは『昔から受け継がれている城崎の「おもてなし」の姿勢と取り組みが、評価されました!この4年間で外国人観光客が30倍に増加しています』とのこと。
(2111年の外国人宿泊客1,118人が2015年に34,318人になったようです)
 
大都市や観光地でインバウンドが増加している中で、城崎温泉も町なかだけでなく外湯でもアジア系だけでなく西洋人を見かけます。
還暦同窓会で友人が「ある外湯では温泉を楽しむ習慣がない外国人の方が多かった」とびっくりしていました。
(外国人向けサイトVisit Kinosakiには入浴方法(How to use  Onsen)がイラスト付きで記載してあります)
 
豊岡市が外国人向け宿泊サイト「Visit Kinosaki(ビジット キノサキ)」を開設したり、バス会社が城崎温泉駅前に外国人向けツアーを企画する案内所「SOZORO」(そぞろ)」を開設したこと、外湯や旅館などが外国人向けサービス「フリーWI-FI」を整備したのも貢献したとされます。
官民一体の活動で、温泉情緒溢れる城崎温泉にもっと外国人客が訪れてもらいたいものです。
 
詳しくは記事の下線の項目をクリックするとそれぞれのホームページにリンクします。
(各ホームページの戻るボタンでこのブログに戻れます)
 
 

2016年12月13日 (火)

2016 伊佐屋庭園冬仕事

庭の手入れがやっと終わりました。

以前はお盆前に一斉に行っていましたが、歳を重ねると丸二日炎天下での作業ができなくなり、通年管理に変えました。
それぞれ樹木には適期があり、それに合わせただけです。
最終は松の剪定、「植木屋が庭に松を植えさせたがるのは、毎年の仕事確保のため」揶揄されるくらい時間がかかります。
 
5~6年前からリタイアして暇があるのと植木屋さんが廃業したこと、何よりも費用削減のため自前の作業となりました。
各種の剪定ばさみや電動刈り込み鋏、剪定用の脚立も揃えています。
築山となっている不安定な庭の高所作業は危険が伴い、特に膝が悪いので脚立の乗り降りに不安を感じます。
マキ、松、紅梅、ヒイラギ、モッコク、モクセイなどの高木はすべて上部3分の一をカットし、剪定しやすくしました。
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見よう見まねの素人作業もそれなりに格好が付いていると言い聞かせています。
最後の手間食いの松の剪定を終え、雪対策をすれば正月が迎えられます。
 

2016年12月11日 (日)

2016 加藤文太郎山の会忘年会

加藤文太郎山の会では、12月にサンビーチ清掃作業とその後忘年会で一年を締めくくります。

2012年入会以来忘年会には欠かさず参加させてもらっています。
会場は浜坂町内、1時間半の道程ですが毎回JRで往復することにしています。
カニシーズンでもあり、すれ違う特急電車や駅も賑わっていました。
 
浜坂駅 鉄道グッズ館「鉄子の部屋」
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浜坂駅には鉄道グッズが展示してある「鉄子の部屋」がありますが、閉館が4時なので残念ながら見学できませんでした。
 
一年の労をねぎらい カンパーイ!     浜坂尽くしご馳走がならぶ
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南八ヶ岳遠征や氷ノ山登山、浜坂三山縦走など一年を振り返って和やかに話しが飛び交います。
養父市や朝来市からも参加され、千町峠、段ヶ峰直下の悠友山荘大谷オーナーのお顔も見えました。
 
自己紹介も兼ねての挨拶に、但馬山友会の活動に触れたところいろいろな方から活動内容を聞かれました。
年間10数回登山行事があると言うと驚いていらっしゃいました。
但馬で組織として運営される山の会はたぶん両会しかないので、お互い活動を尊重しながら交流できたらと思います。
 
帰りの列車は城崎~玄武洞間でシカと衝突。
処理と車両点検で10数分停車、遅れながらも無事帰宅しました。
昨年の帰りは電車を間違え鳥取まで行ったり、いろいろハプニングがあるJR旅でした。
 
 

2016年12月 8日 (木)

2017 年間行事計画検討会

但馬山友会2016年度の活動も11月20日の納会ですべて終了しました。

今年度は山歩き行事16回、遠征登山1回を無事終えてホッとしているところです。
さっそく来年度行事の検討が始まりました。
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参考資料①2016年間行事実績②2011~2016までのエリア別登山実績③会員によるアンケート集計表をもとに、エリア別に候補の山を絞り、2017行事予定表に落とし込みます。
山や地域の偏りを避け、ルートグレードにも注意しながらの作業となります。
この案をもとに1月の役員会で審議のうえ、担当リーダーを決めて2月の総会で決定されます。
 
案ではジオウオーク・朝来・養父・丹波・丹後・宍粟・播磨の山が、バスによる日帰りと宿泊を伴う遠征登山もリストアップされています。
但馬山友会も発足17年、前身の自然保護協会もあわせると47年を数えます。
メンバーも入れ替わっていますが、会としてまず「安全で楽しい山歩き」を目指したいものです。
 
 

2016年12月 1日 (木)

かやぶきの里 一斉放水

京都府美山町かやぶきの里の一斉放水に行ってきました。
年2回、5月20日と12月1日と決まっていて、火災予防訓練と放水銃の点検を兼ねています。
これを目当てに大勢の観光客がバスや乗用車を連ねて詰めかけます。
 
美山町かやぶきの里
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13時30分の定刻にサイレンが鳴り響き、放水銃から一斉に水柱が立ち、かやぶき屋根に水がふりかかります。 
 
一斉放水
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水柱に架かる虹                 観光客は村外に退去
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放水訓練は5分間、三脚を据え付けて待つカメラマンとスマホ・デジカメで手持ち撮りの観光客で周囲は大混雑です。
 
5分間の放水を目当てに待ちかまえる観光客
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終日曇りの予報で雨に遭うこともなく、田んぼの畦や道路ぶち、橋の上などめいめい陣取って楽しんでいました。
時折太陽が差し込むと、水柱に虹ができたりして観光客を喜ばせます。
 
「かやぶき屋根が残る里で日本の原風景を体感しよう」というのが売りで、30棟の主屋にかやぶき屋根が残り、昔話の世界が広がります。
しかもそれが単なる文化財ではなく、今もなお住居として供用されていることに感心させられます。
 
改装された茅葺き屋根             各所に放水銃を設置
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自動制御の放水銃               昭和18年頃の手辺のわら屋根
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69年を生きた私は、わら屋根もかやぶき屋根も知っていますが、ここまでコーポレートされた集落は初めてです。
察するに相当の不便と不自由さがあると思われますが、それを越える歴史的な誇りと伝承への使命感があるのでしょう。
 
2014年5月 一斉放水 Youtube  産経新聞
春の田植えが終わった田んぼに映る放水風景も絵になります。
    
 

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