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2017年3月12日 (日)

東大寺 修二会 内陣参拝編

塗塀の通路には結界が        次の出番を待つお松明

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闇に浮かぶ二月堂           登廊から二月堂
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内陣参拝証

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お松明に導かれて初夜上堂が行われ、事前に頂いた許可書を提出し入堂が許されます。行をおこなうのは練行衆と呼ばれる11人の僧侶です。

あくまでも法会なので女性が入れるのは外側の「局(つぼね)」まで、格子越しに行を拝見することになります。

 

一方男性は外陣まで進むことができ、白麻の扉帳越しに内陣で行われている行を拝見します。
ほとんど照明がなく、何本かの灯明が暗闇を照らしてくれます。
菜種油が燃える時に出るススが周りに広がり、少し息苦しく付けたマスクが黒ずんできます。
2時間も居れば髪の毛も鼻の穴も黒くなります。

21時半ごろから大導師作法で神名帳、過去帳が読み上げられ、続いて声明(しょうみょう)が始まると、幕越しに映る影とともに想像の世界が始まります。

 

声明を唱えながら内陣を木沓で駆け巡る足音や鈴の音や板に膝を打ち付ける「五体投地」など、極めて動的な行が続きます。
0時過ぎに休憩?が入り、廊下伝いに一度出てだけで外陣と正面の局で約4時間、行が終わって下堂となったのが1時過ぎでした。

大陸から仏教が伝えられて200年の奈良時代、お松明のほかこの日は無かった「達陀(だったん)」の行などゾロアスター教(拝火教)要素も混じります。
火と水の融合を感じる修二会です。

12日(13日2時頃)のお水取りを終えて修二会は14日まで続き、関西では「お水取りが終わると春が来る」といいます。
兵庫県南部ではイカナゴを「春告げ魚」と呼びます。
雪国但馬は少し遅れて「初午大祭」が終わると春が来るのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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