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2017年4月30日 (日)

新緑登山 高竜寺ヶ岳697m

GWに入って最初のアウトドア行事の「たんたん温泉福寿の湯」主催の高竜寺ヶ岳登山に参加してきました。

府市場区を中心としたランニンググループ「チームF1B」の高地トレーニング?も兼ねていますが、他に行事もあり農作業も忙しいことから参加は5名でした。
因みに、「F1B」と名付けたのはカーレースのF1からとったのではなく、府市場=F1Bをもじったものです。
 
新緑の高竜寺ヶ岳                まずは受付
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マップ(緑:登山、黄:下山ルート)   コイワカガミ
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ミツバツツジ                   新緑の尾根道
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山頂近くのブナ林                 山頂間近
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スタートの「たんたん温泉福寿の湯」から山頂までは90分のところ、花を見たり植物採取したりして100分かけて到着しました。
温かな春の日差しを浴びて、ランチタイムを楽しんでいたところ、雲に覆われ僅かながら雨も降り出してきました。
そういえば上空に寒気があって、場所によって雷雨があるように予報していました。
この山自慢の展望も天候の急変で、周りが見えなくなってきました。
 
オオカメノキ(白いのはガク)           山頂                   
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北西方向:左端来日岳             北方向:久美浜湾
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登ったルートの3分の2が林道歩きとなることから、別ルートは急坂が連続する高竜寺区へ下るか、久美浜町側の尉ヶ畑(じょうがはた)のたんたんトンネル久美浜側に下るルートがあります。
 
降りたのは尉ヶ畑登山口            途中採取したコシアブラ
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今回は初めて途中の分岐から尉ヶ畑(じょうがはた)に下りました。(マップの黄色線)
登山道らしいコースの連続で満足したのと、たんたん温泉に帰るには1237mのトンネル内の歩道を歩きます。
トンネル歩道は安全に歩行できますし、途中豊岡市側に設けられた福寿の銘水に立ちより空のペットボトルを補充してきました。
 
たんたん温泉福寿の湯              登山記念プレート
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下山確認してもらってお聞きすると、参加は昨年の半分で約50名とのことで、販売用のおにぎりも残っていました。
連絡し合ったわけではありませんが、但馬山友会のメンバーも個人やグループで12人見かけました。
食事を終え下山中に少しの雨と雷に遭いましたが、新緑の高竜寺ヶ岳を楽しむことができ、山歩きの汗は、参加賞の無料入浴券でゆっくり洗い流しました。
 
山もいいし温泉も小規模ながらゆっくり楽しめます。
前回の参加者には案内ハガキが届きますが、宣伝を少し工夫して家族連れもなどにもっと魅力を知ってもらいたいものです。
 
 

2017年4月29日 (土)

2017 家庭菜園 4月下旬編

山を歩き、野原や高原で花を愛でるばかりでなく、家庭菜園も大忙しです。

冬野菜の片付けや除草もなんとか終えて、これから苗の植え付けが始まります。
菜園面積は上郷橋のすぐ近くに3a(100坪)、共同墓地の横に2aを耕作しています。
耕耘・畝立て・土寄せは、6馬力の管理機「 izayamiki号 」でおこないます。
 
                                      izayamiki号
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伊佐屋菜園A全景(白いのは石灰)     イチゴ
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実エンドウ(白花)       莢エンドウ(赤花)
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ニラの若葉              芽が出たジャガイモ
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育苗中のエダマメ                インゲン
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スイートコーン                  植え付け間近の苗たち
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ルッコラとベビーリーフ     キャベツ&ネギ
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芽が出揃ったニンジン       トンネル育苗中のオクラ
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スイカ・メロン・トマト・ナス・キュウリ・ピーマンなどの自家育苗が難しいものは、種苗店で苗を購入し、GW明けに畑に植えます。
ホームセンターでは4月中旬には売り出していますが、地温気温が上がらなければ苗は育ちません。
早く出さないと売れないので、毎年早まる傾向があります。
素人ならいざ知らず、いっぱしの農家も早植えになるのは疑問を感じます。
 
ところで山岳保険を再点検し、JMA「公益法人日本山岳協会」山岳保険の加入手続きをしたところ、職業によってリスクが異なることで保険料が違います。
「農林作業者」は保険料が高くなるので問い合わせたら、「自家消費の家庭菜園なら一般扱いです」と返事がありました。
 
そういえば菜園仕事は趣味そのもので、子や孫に送っているくらいでお金は出しても入ることはありません。
安全で新鮮な野菜だと喜んで食べてくれるから頑張れるのです。
 
 

2017年4月28日 (金)

庭の草花 2017 4月下旬編

春たけなわ、桜も散り山々のみどりも深さを増す季節となりました。
 
木々の新芽や若芽が育って、山全体がふくらむさまを「山笑う」というのだそうで、「故郷やどちらを見ても山笑ふ」は正岡子規の句です。
 
山の様子を、春は「山笑う」、順に「山滴(したた)る」・「山粧(よそお)う」・「山眠る」といい、色で表すと、春は「青春」、順に「朱夏」・「白秋」「玄冬」と続き、人に例えると70歳は玄(クロ)に入ったところでしょう。
我が家の草花も揃って咲き出しました。
 
オダマキ                      ヤエザキイチリンソウ
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ドウダンツツジ                   ツツジ(赤)
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ツツジ(桃)                     ツツジ(白)
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シライトソウ                    ナルコユリ
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チューリップ                     チャルメルソウ
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おやつを囓るハル
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庭の除草や草花の世話は嫁さんの仕事で、私の担当は植木の手入れです。
 

2017年4月27日 (木)

2017 コウノトリ 山本巣塔 孵化推定

約1ヶ月前の3月25日「2017 コウノトリ 山本巣塔 抱卵推定」の記事の続編です。

今朝巣塔の近くに行くと、座っていた親鳥がなんと立ち上がり、口から履いたり食べたりしています。
立ち上がったり餌を吐き戻すのは生まれた雛に餌を与える行動と言われます。
 
立ち上がった親鳥(奧は空港滑走路)     吐き戻し
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自分も食べ直し
P4270378_2近くでモニタリングしていた方にお聞きすると、昨日から吐き戻す様子が見られるようです。
卵の時は交代で座り込んで温めますが、雛がかえると自分が食べたエサをはき出して雛に与えます。
まだ卵があるはずなのでさらなる孵化が期待できます。  
豊岡市内を中心にあちこちで孵化が報告され、島根県雲南市でも孵化が昨日確認されました。
県外では3月の徳島県鳴門市に続いて2例目です。
 
コウノトリの雛は大食漢で一日1kg~2kgの餌を食べ、両親は餌の確保のほかカラスやトビなどの外敵から守るのに大忙しです。
つがいが営巣し、抱卵、孵化、巣立ちを迎えるプロセスを見守ります。
 
 
 

2017年4月25日 (火)

神鍋山野草を愛でる会 4月25日例会

4月後半の例会は、神鍋周辺を観察しながら、山菜を収穫しいただく企画です。
雪が多く遅れた春を待ちわびた31名の会員が、道の駅神鍋高原に集まりました。

このブログの写真はマウスONの1クリックですべて拡大します。(写真の右上の閉じるボタン(×)で元の記事に戻ります)
まずは「愛でる」です。

ショウジョウバカマ            アケビ
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オカメノキ                    ナガハノモミジイチゴ
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キンキマメザクラ                 クロモジ
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オーレン(花後)                  ツクバネソウ(蕾)
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チゴユリ(蕾)                   シャクナゲ
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ヒトリシズカ               トキワイカリソウ
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ヤマルリソウ                   フッキソウ
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イチリンソウ                 ヤマブキ
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アオキ                   キブシ
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タムシバ                       マムシグサ

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クシバタンポポ(在来種) 
           ガク片が反り返らない               
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次は「味わう」です。
人は古来から「自然の恵みのおこぼれ」をいただいて生活してきました。
再生可能な方法で採取し、共生してきた知恵に学びながら感謝して頂きます。

タラの芽                       コシアブラ
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ウドは生で                     山菜が山盛り
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この日頂いたのは、タラの芽、コゴミ、コシアブラ、ウド、ユキノシタ、スギナ、セリ、イタドリ、ヨモギ、アケビ、ワラビ、ゼンマイ、サンショ、カンゾウ、ウコギなどなど、里育ちで山を知らぬ私にとって、毒草以外は皆食べられるという感じです。

戦中戦後の食の貧しさを経験した中高年世代にとって、山の恵みは今のような珍品ではなく、食の代用もしくは増量するのに欠かせぬものでした。
 
もちろんこれだけのものを採取したのではなく、それぞれが栽培していたものも持ち寄っています。
山野草を愛でて心を豊かにし、山の恵みを食べてお腹を豊かにする贅沢な企画でした。

次回は「兵庫県立 人と自然の博物館」(ひとはく)との共催で、神鍋溶岩流を神鍋の春の花を愛でながら、一日かけてゆっくり歩きます。

●5月9日(火) 10:00~15:00

 

 

 

2017年4月23日 (日)

2017 但馬山友会 依遅ヶ尾山

4月後半の例会は丹後半島最北端に位置し、関西百名山に挙げられる「依遅ヶ尾山(いちがおさん)540mです。

左に片流れの山容は、3月のかぶと山ジオウオークでも確認できました。
春の深まりとともに天候も安定し、絶好の登山日和となり、第一集合場所には57人が集まりました。
今年初参加の方も多く、山歩きを待ちかねていらっしゃったのでしょう。
過去2年体調不良で参加できなかった和田山のAさんが回復され、山歩きができるようになったと喜びの声をお聞きしたのはうれしいことです。
今年入会されたKさんのお孫さんも参加、久しぶりの若手の参加に賑わいが感じられます。
「道の駅 てんきてんき丹後 」でトイレ休憩後、登山口まで1時間半かけて到着しました。
 
道の駅から依遅ヶ尾山            駐車場から出発、前方に依遅ヶ尾山
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登山口到着                   初参加のWちゃんの紹介
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いざ山頂へ                イチリンソウがお出迎え
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長い釣り糸を伸ばした浦島太郎似が名前の由来とされる「ウラシマソウ」
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ちょっぴり急登                   瑠璃色の「ヤマルリソウ」
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           船の錨に似た「トキワイカリソウ」
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寄り添い二輪に見えるイチリンソウ       こちらはクサイチゴ             
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あと500mの登り            北東:経ヶ岬
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ジグザグ道の登りは急坂はあるものの1時間強で山頂に到着しました。
東と西に分かれた広い山頂はゆったりとして、場所を変えれば四方が見渡せます。
 
航空自衛隊と米軍のレーダー基地     風力発電プロペラが見える太鼓山
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南方向:高山・金剛童子山          西方向:網野・久美浜の海岸線
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山と海を眺めてランチタイム          記念写真(準備中)
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慎重に下山                     茎にマムシ模様の「マムシグサ」
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全員下山
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登りは1時間15分、下りは1時間の無理のないコースで、遅れることなく全員到着しました。
初春に行われた下見に、野草もほとんど咲いていなかったそうです。
 
当初は山の名前の読み方も知らなかった依遅ヶ尾山でしたが、山頂からの大展望に満足、イチリンソウ、スミレ、ホウチャクソウ、ムラサキケマン、ヤマルリソウ、紅白のイカリソウ、クサイチゴ、ウラシマソウ、アケビ、ヒゴスミレ、花が終わったヒトリシズカ、チゴユリなどたくさんの野草に出会うことができました。
 
CL&SLの皆さんには、遠方の山で大人数の参加にもかかわらず、案内や駐車場・トイレにも気を配っていただき、安全で楽しい山歩きができました。
 
次は5月7日(日)三川山(888m)を「奧の院コース」から登り、「シャクナゲコース」に下る周回コースです。
山頂の眺望はさほどないもののシャクナゲとカタクリの花が見られる人気のコースでしたが、カタクリもほぼ無くなり、シャクナゲコースが荒れて道迷いなどの事故が続きました。
 
香美町も腰を上げて、但馬山友会の助言も受けながら尾根ルートが整備されました。
整備されたものの急坂が続き、ロープで補強しながらの下見の報告でした。
コースレベルも「健脚向き」に変更され、長靴での渡渉や山頂付近の雪道など、いろいろな経験ができそうです。
 
 

2017年4月19日 (水)

長楽寺 春の野草

国府地区上石の山腹にある水生山長楽寺は、真言宗の古刹。
我が家から徒歩30分、「・・奈良朝の和銅年間 行基菩薩により開創された寺で・・・」と記されています。
山門から庫裏までのつづら折れの道に「段々あがりの長楽寺」として親しまれてきました。
「段々あがりの長楽寺」の由来の石段は、昭和44年、京都市電の廃止に伴い敷石を譲り受けて敷設したことでした。
標高70mの登りも7~8分あれば登ることができ、本堂薬師堂(瑠璃殿)へのお参りを兼ねてほどよい散歩コースです。

仁王門                       本堂薬師堂(瑠璃殿)
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庫裏の前の散りツバキ
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登り口からいろいろな野草が目に入ります。
在来種だけでなく、外来植物が目につきます。

シャガ                        ドウダンツツジ
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レンギョウ                      スミレ
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キランソウ                     イカリソウ

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ムラサキケマン                ホトケノザ

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オドリコソウ                 ヒメオドリコソウ(帰化植物)
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ウマノアシガタ                    イワニガナ 
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ミツバツツジ                    アザミ
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カキドウシ                     カタバミ
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カラスノエンドウ                  カキドウシ

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オキザリスの仲間                   キュウコンツリガネソウ
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シロバナタンポポ            ツルニチニチソウ(帰化植物)

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あちこちで獣道がつくられていて、近くにいたご婦人にお聞きすると、シカ・イノシシだけでなくサルもたまに来て、「もう動物園ですわ」と嘆いていらっしゃいました。

 

 

2017年4月16日 (日)

上ラ山・三成山登山

上ラ山(そらやま)・三成山(みなるやま)と読みます。

加藤文太郎山の会と加藤文太郎記念図書館の共催で、「地元の新緑の山を楽しんでもらおう」という企画です。
4月1日(土)の観音山登山に次ぐ第2弾で、集まったのは定員を超えた30人+6人、但馬山友会からも8人が参加したのと、地元警察から訓練として6人が参加されました。
バスで味原~上ラ山~三成山~田君に下る縦走コースです。
三成山は「ふるさと兵庫100山」に挙げられ「天測点」が設置されていることで知られていますが、上ラ山(空山)はさほど知られていないようです。
 
出発式                       登山口
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登山開始                  イワカガミ
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檜原山                       蓮台山
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急登箇所                  ゆったり歩きの尾根
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いたるところにクロモジ(花)           ヤブレガサ              
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上ラ山(空山)山頂                記念撮影
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分岐                           ビューポイント
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右から扇ノ山・仏の尾・氷ノ山・鉢伏山(いずれも1221m~1510mの高峰)
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                 雪国の春 タムシバの花
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三成山(536m)                  記念撮影
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                   珍しい天側点
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天測点については、但馬情報特急の「三成山天測点」← をクリックしてご覧ください。
天測点とは? なぜ三成山に設置された? の疑問に答えてくれます。
 
イカリソウ                  キブシ
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帰りは林道を後山まで
P4160087_3心配だったお天気も2日前に終日晴れの予報と変わり、最高気温が27度を超すとか・・。
お天気に恵まれてこの時期には珍しい汗かき登山でした。
 
加藤文太郎山の会では三度に渡って、登山道整備をしていただいたり、案内にも気を配っていただきました。
おかげで藪漕ぎとならず、楽しい山歩きができました。
ありがとうございました。
 
 

2017年4月14日 (金)

婆焼き オトウマツリ

通称「婆焼き」と称され、4月14日(旧暦3月14日)に、松を立て周囲を竹で囲いお鉢を作り、上部に老婆に見立てた人形を縛り付けて、焼き捨てるという珍しい火祭りが行われました。

今もこの伝統を受け継いでいるのは国府地区松岡区だけで、村を二分してそれぞれ隔年で担当しています。

祭りの由来は、1300年頃、但馬(豊岡市高屋)に雅成親王(後鳥羽上皇第四皇子)が流刑となり、その後を追って、雅成親王の妻、幸姫が京の都からやってきました。その時、幸姫は懐妊の身で急に産気づき、この地で王子を生み落としました。しかし、産後のひだちが悪く、一刻も早く親王のところまで行きたいと、ある老婆に「高屋まであと何日かかりますか」とたずねたところ、老婆は意地悪く「高屋まで九日通る九日市、十日通る豊岡、その先は人を取る一日市で、合わせて20日はかかる」と答えました。 これを聞いた幸姫は、「3日歩けば気力が尽きてしまうほどなのに、これ以上到底生きる望みがありません」と、王子を残し円山川に身を投げてしまいました。
 その後、毎年洪水が起き、村人を苦しめたため、その霊を祀ったのが始まりと伝えられています。竹と藁で鉢型の土台を作り、その上部に「御柱松(おたいまつ)」を立て、老婆に見立てた藁人形をくくりつけ、焼き捨てるという奇祭です。(但馬の百科事典より)

         松岡婆焼き(2014年撮影)
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1221年の承久の変で鎌倉幕府と後鳥羽上皇が闘い、敗れた朝廷側の雅成親王の但馬配流にまつわる伝説を起源としています。
この政変は鎌倉時代武家政権への上皇方のクーデターで有名ですが、その影響が但馬の地に残り、引き継がれているのは興味深いものです。

春先の気候でこの時期には、強い南風が吹いたり、円山川に水害が多く発生することに対する安全と豊作を願う「火祭り」が、故事を元にした祈りに変わったという説もあります。

かっては上郷・土居・府市場・野々庄・芝の各区でも同様な行事がありましたが、僅かに伊佐屋の住む府市場区が「お塔まつり」として残っていて、我が伊佐屋もその講の一員です。

国府村誌上巻には「頭屋祭(オトウマツリ)」とし、5ページに渡る記述があります。

 

「オトウマツリ」が松岡では「お柱祭り」、上郷では「御祷祭り」、府市場では「お塔まつり」の字を充てています。
それぞれの思いや松を使った鉢や柱の形を「トウ」に置き換えたのでしょう。

私が住んでいる府市場区では、村の有力者が出資をして「お頭田」を所有し、その年貢や売買後の利息で、祭りの経費をまかなっていた記録が残っています。

そんな府市場も11軒の講員では祭りの実施が難しくなり、昭和39年に婆焼きの鉢作りを止め、十二所大権現の軸にお参りし会食する形式で祭りを引き継いできました。

もう一つの婆焼き祭り」 ← 府市場婆焼きはクリックでご覧ください

       府市場婆焼き(お鉢焼き・2004年)
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その後有志の協力も得て1988年に鉢作りを復活させ、以後5年ごとに婆焼きを行ってきたものの、2004年を最後に鉢作りを止める結果となりました。
松岡区以外は講員のみで行ってきた祭り行事を、祭神「十二所大権現」を祀るご当所松岡区を挙げて取り組んできたことが「婆焼き」が今日まで残った理由でしょう。
地域の過疎化と高齢化で、伝統ある祭りそのものの存続が危ぶまれる時代になりました。

 

 

 

2017年4月13日 (木)

庭の草花 2017 4月中旬編

大雪の影響か遅れていた庭の草花が徐々に咲き出しました。

シンビジウム(鉢)           レンギョウ
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サクラソウ                ワスレナグサ
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ヒトリシズカ               シライトソウ
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コチャルメルソウ          クリスマスローズ
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スモモ                       ムスカリ
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ハナニラ                      スノーフレーク
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                     スイセン各種
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ハル(メス12歳)
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これらの花は、2016年3月末に紹介していて、今年は10日から2週間遅れています。
行きつ戻りつしながら春が深まっていき、下旬からGW頃が一番盛りとなるでしょう。
 
 
 

2017年4月11日 (火)

2017 神鍋山野草を愛でる会 4月11日例会

4月例会は神鍋山周辺を散策しながら、ゴミ拾いを予定していましたが、あいにくの雨で散策は比較的アプローチのよい万場周辺と溶岩流付近となりましたが、散策周辺のゴミ拾いも忘れません。

ミヤマカタバミ                                           フクジュソウ
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ミスミソウ(白)                  ミスミソウ(薄紫)
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ショウジョウバカマ                ザゼンソウ(緑)
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シュンラン                     ホクリクネコノメ
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雨にしっとり濡れた野草も色気を感じますが、太陽の光を浴びて咲く花々は身を閉じて下を向いているのも健気で可愛く見えます。
雪が溶け気温も上がり、春を待ちかねた花々が一気に咲き出した感がします。

約3時間の観察を終えて、清滝公民館に帰ってくると、桜の開花が進んでいました。
昨日が小学校の入学式だったそうで、よいタイミングでした。
案内板に「この桜は、旧清滝尋常高等学校の昭和元年卒業生が、同4年に卒業記念として約30本の苗木を植えたのが始まりで・・・・」と書いてあります。

清滝の桜                      見頃は今週末
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2017年4月 9日 (日)

2017 但馬山友会 室尾山

日ごとに春めいてきましたが、なんと8日に豊岡市が最高気温28.1度の日本一を記録しました。
伊佐屋菜園も半袖で、汗を掻きながらの作業でした。
桜も一気に開花し、9日日曜は各所で「桜祭り」が予定されています。

但馬山友会の4月例会前半は朝来市和田山町岡田から室尾山630mを目指しました。 
312号を和田山町を目指して北上するとき、前方に見える気になる台形の山です。

室尾山(2009.02撮影)            ウオーミングアップ(岡田公民館)
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2012年7月に予定されていて、梅雨時期はヤマビルがでるということで高竜寺岳に変更されたこともありました。
4月も前半ならヤマビル被害も少ないという判断で例会にリストアップされました。
花見の誘惑と曇りときどき小雨も残るかもという嫌な予報にも、久しぶりの室尾山に39名の山好きが集まりました。
 
登山開始                     可憐なスミレ
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                    ミツマタの花(嫌鹿植物)
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途中にある旧法宝寺薬師堂跡        説明板
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植林帯から広葉樹林帯             不気味なヤマビル
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気になったのは途中の山道の枯れ葉から上に伸びるヤマビルで、靴やスパッツにとりついて登ってこようとします。
リーダーが注意を喚起して、休憩も腰を下ろさず立ち休憩にするなどの配慮で被害もなく要注意箇所を通過しました。
落葉樹に葉がなかったことで、頭上から落ちてくることがなく、足元だけ注意すれば被害が避けられました。
 
シカ増殖に関係するのか、南但馬だけでなく北但馬の各地で報告されるようになりました。
これからは山に入るには虫除けとヤマビル忌避スプレーは必需品となるでしょう。
 
山頂630m到着                霧の中でランチタイム
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ヤマネコノメ                   シャガの蕾
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小さなトラブルとして、下山時に体験参加されたTさんが膝の不調を訴えられました。
日頃の運動不足もあり、初参加で無理をされたのか、故障が出るのは下山時がほとんどです。
今回のサブリーダーで元看護師Oさんに、携行した救急処置品からロキソニンテープと膝サポーターで対応して頂きました。
幸い麓近くまで降りていたのでリュックを友人に預け、仲間のストックも借りて自力で下山することができました。
 
今回は地元Mさんが初リーダー、大ベテランも含む強力サブリーダーとともに見事に務めを果たして頂きました。
ルート選定後下見を実施し、安全に気を配り、駐車場の確保やトイレの確認も気を遣うところです。
担当リーダーやサブリーダーの苦労と気遣いがあるから、皆が安心して登ることができるのです。
 
各行事については、その都度案内ハガキが送られてきます。
バスや宿泊を伴うものの他は参加申込不要で、指定時間前に集合場所に来れば参加となります。
 
次回は4月23日(日)、依遅ヶ尾(いちがお)山540mです。
丹後半島最北端の独立峰として、絶景と春真っ盛りの野草と出会えるのを期待しています。
 
 

2017年4月 5日 (水)

2017 桜の開花

遅れていたソメイヨシノが開花しました。

府市場の標準木は公民館隣にある妙見堂のサクラでしょう。
左右2本が植えられ、虫被害のため何度も強剪定されますが、都度復活の枝を伸ばします。
この桜が植わる前は木登りに持ってこいのイチョウの大木でした。
もう一箇所は稲荷社、ここには3本植えられています。
 
妙見堂                       稲荷社                     
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畑や散歩で出会う人に「温かくなりましたね」「やっと春が来ました」と挨拶。
5年ぶりの豪雪に手を焼いたこともあって、みな嬉しそうです。
 

2017年4月 4日 (火)

庭の草花 2017 4月上旬編

彼岸が過ぎてすぐに咲いていたサクランボも遅れていた開花し、ミツバチが密集めに忙しそうです。

サクランボとミツバチ               クリスマスローズ
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サクラソウ                     ラッパスイセン
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パンジー                  シクラメン
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シンビジウム(鉢)                ハル
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2017年4月 2日 (日)

終活準備 図書整理編

70歳近くなると身辺の整理を考えるようになります。

あの世には持って行けないし、残された者にとってありがた迷惑な物がほとんどです。
残念ながらお荷物とならないお金は残せそうにありません。
昨年ゴミ焼却場が遠くに移転するのを契機に、思い出だけは残して軽トラック3杯分の父母の荷物を処分しました。
物が大切な時代だったので、捨てることができなかったのでしょう。
 
代表的資産であった田地・田畑・家屋敷(でんちでんばたいえやしき)、そして墓地が、管理する人がいなくて負の遺産となる時代です。
ましてや個人的趣味である書物などは、特に始末に困るものです。
 
そんな折、山友のMさんが友人たちと古民家を利用した古本屋を計画していると聞きました。
出石に活字文化を育てたいのとサロン的な雰囲気にして、気楽に立ち寄って文化的時間を過ごしてもらいたいとのお気持ちのようです。
「渡りに船」とばかりに古本の提供を申し出て、3月から整理したのが段ボール15箱になり、7段2連式の書架も合わせて引き取って頂くことになりました。
 
空になった書架               古本の山
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学生時代から買い集めた図書で、小説のほか専門の社会科学分野が多く、恥ずかしながらほとんど目を通していないものもあります。
仕事をリタイアしたときに、これからは「晴耕雨読」などと広言しましたが、時間はあるものの悲しいかな知的探求心と根気が薄れてしまいました。
「あれもこれも読まないといけない」という義務感も腰が引ける原因でしょう。
 
結局は読みたい本を読みたいときに読むには、図書館を利用するのが一番の方法であると気づきました。
パソコンやスマホによる検索や予約・申込みも便利で、2週間という貸し出し期間もほどよく感じられます。
 
古書市場には変色したり染みがあるものはダメ、何よりも書籍の戸籍であるISBNコードがない図書は引き取らないのが通常です。
Mさんからそんな図書でも引き取ると言って頂きました。
売れ筋だけの陳列ではボリューム感が出ませんし、「枯れ木も山の賑わい」として活用して頂けるようです。
条件は「1円もお支払いせずに、1円も頂かない」お約束です。
 
空いたスペースを見ると、残された人に迷惑をかけることがなくなった安心感と、知的存在?が無くなった寂しさを感じます。
ま、すぐに慣れるでしょう。
 
 
 

2017年4月 1日 (土)

2017 大雪被害

5年ぶりという今年の大雪も、幸い「59豪雪」や「38豪雪」に並ぶほどにはなりませんでした。

 
3月に入ると一気に雪解けが進み、雪も高山やスキー場に残っているくらいです。
春になって気がつくのですが、被害があちこちに見られます。
我が家でもまずは果樹・庭木と建物に被害がありました。
 
コウメ                   イヌツゲ
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スモモ                       ハナユズ
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母屋の棟瓦(強風)                  離れの棟瓦(積雪によるズレ)
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近くのJAに聞くと今年は風雪による被害があちこちに出ているそうです。
温かくなってやっと家の周りを見ると思わぬ被害に気づきます。
被害の程度や加入保険の条件などで補償が異なります。
 
彼岸にお墓に向かうと燈籠の傘が落ちていたり、石塔がゆがんだり倒れていたりしてびっくりしたとの話しも聞きます。
これ以上の被害がでませぬように・・・。

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