台風21号 油断大敵
「超大型で、非常に強い」と定義される台風21号は昨夜近畿地方に接近し、関東を通過し、東北南部に向かいました。
豊岡市には22日朝から大雨洪水警報が発令され、災害警戒本部(午後には災害対策本部に切り替え)も立ち上げられました。
うかつにもこの台風を甘く見て、新温泉町での登山行事に参加していました。
予報どおり雨が降り続き、山歩きどころではなくなって、途中で打ち切りとなりました。
豊岡市では、大被害をもたらした「2004年(平成16年)の台風23号に匹敵する危険性が予測される」として、総選挙・市会議員選挙の投票受付を午後4時に打ち切りを決めました。
それ以後は防災無線、兵庫防災ネットで、対象地域に避難所の開設、避難準備情報が相次ぎました。
22日の23時50分に、日高町の一部の地域に避難指示が発令されました。
その後私が住む「国府地区」にも避難勧告がだされました。
どちらも、過去に洪水被害を受けたところです。
その後私が住む「国府地区」にも避難勧告がだされました。
どちらも、過去に洪水被害を受けたところです。
我が家もハルはガレージに避難させ、雨戸を閉めてスマホからの情報に気をつけていました。
0時過ぎになると停電となり、周りの家を見ると我が家だけ、確認してみるとブレーカーの
メインスイッチが落ちていました。
原因を調べると、北からの強風と雨でサッシとトタン壁のつなぎ目から台所にある電源ボックスに水が浸み出しています。
外には出られないので、取りあえずタオルなどで中から応急処置をしてなんとか対応しました。
一晩中雨風の音と防災ネットからの情報、特に緊急エリア情報の警告音に悩まされながら
朝を迎えました。
円山川は水かさは減ったものの、増水の後がくっきり残っています。
伊佐屋菜園も、七夕豆を始め葉物野菜に暴風雨被害が出ています。
伊佐屋菜園も、七夕豆を始め葉物野菜に暴風雨被害が出ています。
9月の台風18号に対しては、支柱やロープで補強していたのに油断していたのです。
上郷橋から円山川 23日朝10時の水位
強風で倒壊寸前の七夕豆と水浸しの菜園
市役所は投開票事務と同時進行でさぞかし大変だったでしょうが、こまめな台風情報と早めの避難準備、避難勧告・避難指示と続き、過去の経験が大きく生かされています。
各戸に配備されている防災無線やインターネット・特にスマホの普及で、早く広範囲に情報が届くようになりましたが、我々市民も防災意識をしっかり持つことが求められます。
「のど元過ぎれば熱さを忘れる」と言いますが、熱くて苦い経験は忘れてはなりません。
「天災は忘れたころにやってくる」のです。
「油断大敵」、先人の教えを私も肝に銘じるとしましょう。
« 2017 涸沢・穂高紀行 Ⅴ (穂高で出会った花々) | トップページ | 神鍋山野草を愛でる会 10月24日例会 神鍋高原 »
「お天気・気象」カテゴリの記事
- 2023 大寒波(2023.01.26)
- 2023 初積雪(2023.01.25)
- 冬の但馬の快晴(2023.01.11)
- 2022 初積雪(2022.12.18)
- 2022 冬の始まり(2022.12.03)
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
« 2017 涸沢・穂高紀行 Ⅴ (穂高で出会った花々) | トップページ | 神鍋山野草を愛でる会 10月24日例会 神鍋高原 »
けっこう大きな台風で
雨もですが風もかなりきつかったですね。
それに今回は時間が長く心配しました。
投稿: 栄治 | 2017年10月24日 (火) 07時30分
油断大敵とは良く言ったものです。13年前の23号では実家が床上浸水でひどい目に会いました。超大型、進路が似ているので気になっていました。西播のこちらはまず洪水はないので、実家の心配ばかりしていたところ、備えを怠り強風で雨樋が2か所外れました。幸い実家の方は大したことはなかったようですが、夜通しラジオを聞いていました。不愉快極まりない選挙結果と実家の心配で気分は最悪でした。ラジオで府市場に避難勧告が出たこと、浅倉、赤崎、江原、日置等の名前が出て何で浸水常習地域の宵田が出ないのか不思議でした。浅倉と府市場が危ないのであれば、宵田はまずダメだろうと妙なあきらめとこれからの処置をあれこれ考えていて、いつのまにか寝ていました。朝一番に友人に電話し、大丈夫ということでホットしました。9月の台風より程度は軽かったそうです。
投稿: 吉田公一 | 2017年10月24日 (火) 18時31分
11年前を思い出すような展開でした。
違うのは、河川改修が進んだこと、住民と行政に経験の蓄積がありそれぞれの対応が素早かったことです。
最悪の選挙結果に腹が立つやら嘆くやら、悔しい一夜でした。
新自由クラブから始まり、日本新党、維新、今度の希望と自民党が苦しくなるとそれを補う保守勢力の登場に国民は儚い期待をもち続けています。
あれだけ国政を私物化してシラを切るアベ政治を許したのでしょうか?
弱きをくじき強きを助ける弱肉強食策、アメリカに従い、危機をあおり軍備体制を進める富国強兵策、株価や雇用増など見かけだけの経済成長を評価しているのでしょうか?
政治とは正義や道理、信義、矜持などとは別次元で、力と利害が支配している世界に思えます。
動物には失礼かも知れませんが、人間社会も動物社会に似てきましたね。
投稿: izayamiki | 2017年10月25日 (水) 08時44分