「補助金等の整理合理化」の一環で、「敬老会補助事業は、その効果が一時的であると決めつけて(廃止し)、その財源をより有効に活用すべき」との補正予算案が12月議会で提出されました。
豊岡市ホームページ 平成29年第7回豊岡市議会(定例会)市長総括説明
従来75歳以上の老人を対象に各行政区に対し、「敬老会補助金」として一人当たり1,500円支給されてきました。
府市場区でも70歳以上の98人が招待され、健康等の理由で出席は3分の1を超えるほどですが、欠席者にはお祝いの記念品が届けられます。
区にとっても一大行事で、会食やアトラクションを楽しみ、区を挙げて長寿をお祝いすべく、230,000円の予算が組まれ、豊岡市から87,000円が補助されていました。
全市338ヶ所、15,000人が対象で、約2,200万円が補助されています。
前述のようにほとんどの地区で敬老会が開催され、初招待された新人は我が身の「秋」を感じながら老年グループへの活動参加を意識し、古参は増えた仲間を歓迎します。
補助金を廃止する代わりの豊岡市案
①高齢者の見守り活動への支援(実施老人会に3万円)
②体操教室「玄さん元気教室」の増加を促進と運営に対する支援(同3万円)
③いきいきサロンの継続支援と実施個所の増加促進への支援(同2万円)
個々は高年者福祉政策ですが、わざわざ敬老会補助金を廃止と天秤にかけて採用することはありません。
敬老会補助金を「効果が一時的」と決めつけ、まるで「生きているだけでは補助できない」とさえ感じます。
「見守り活動・体操教室・いきいきサロン」を全市的に広げ、自前で頑張らせることが主眼のようです。
「玄さん元気教室」は当区でも1年間継続していますが、運営方法や意識の問題もあるでしょうが、補助金をもらえば活性化することではありません。
338の行政区で、実施しているのが130を越したばかりの現状を打開したいのでしょう。
何よりもこれら「高齢者福祉施策の拡充」は、1,535万円となっていて、わざわざ敬老会補助を廃止し振り向けることはなく財源はあるはずです。
少子高齢化・人口の減少・地域力の衰退など課題がある中で、「公助」の中味を見直し、「自助」の意識を高めたい姿勢が感じられます。
市長は今春に無投票当選、11月実施の市会議員選挙の時は「市民本位」唱える人がほとんどでした。
この提案に明らかに反対しているのは1会派だけと聞いています。
12月議会で安易に決めることなく、市民の声を聞き慎重審議されることを求めます。
「補充金が減らされたから敬老会開催は止める」などという行政区はなく、区民の負担が増えるだけとなります。
長寿を祝われる側も座り心地が悪くなります。
強い権力者にものを言わない議員、それを忖度し政策を実施する役人。
国政でまかり通っている「弱肉強食」、そんなことが我が町に起きませぬように・・・・。