七夕豆が横浜へお嫁に
我が家で25年以上前から作っている「七夕豆」が横浜にお嫁に行きました。
嫁入り先は横浜市内に住むOさん宅。
10月21日に「兵庫県在来種保存会」のYさんからの転送メールを受け取りました。
「本年9月末に豊岡・出石・竹田を観光し、七夕豆を購入して横浜の方に帰りました。
茹でて頂いた所、他のインゲンに無い美味しいものでした。
来年、家庭菜園で作ろうとネットであちこち探しましたが販売されておらず、兵庫在来種保存会様が七夕豆の記事を掲載されていましたので連絡させて頂きました。」
横浜で栽培が可能であるなら育てたいので、種を分けて欲しいとの依頼でした。
七夕豆とは、我が家で作り続けている豆で、この地方で自家採種によって継続して栽培されてきたもので、「在来作物」「伝統野菜」と呼ばれ、七夕過ぎに種を蒔くことからそう名付けたものと思われます。
平莢インゲンの一種でも播種・収穫時期も違い、筋もなく湯がいて生姜醤油で食べたり、煮ても揚げても柔らかく美味しいので、直販所にも少しですが販売されていることもあります。
主に若莢を食べますが、熟して採るふっくらとした白豆も美味しくいただけます。
左:アズキ 右:七夕豆 採取した伊佐屋菜園の種
Oさんに自然乾燥させて採取した種を11月末にお送りしたところ、丁寧なお礼メールを頂きました。
もとはと言えば、近所の農家から種を頂いたもので、その方も隣村からいただき、さらに隣村の方も出石の知り合いからもらったそうでルーツは定かでありません。
聞けば旧豊岡市内に住む山仲間も作っているとか。
台風21号の強風で倒壊寸前
今年も三度の台風で、被害を受けた農家さんからも種の依頼を受けました。
幸い我が家は心配したダメージもなく十分な種を採ることができました。
災害や不作でもお互い融通しながら、種をつないでできたのです。
横浜のOさんは私と同じ団塊世代とお聞きしました。
種が取り持つ縁を感じつつ、但馬の在来野菜が気候も風土も違う横浜で、根をはり実を付けてくれることを願っています。
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コメント
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またその後どうなったのか報告してくださいね。
投稿: 栄治 | 2017年12月 7日 (木) 07時31分
こういう「ご縁」って本当にステキですね
投稿: A | 2017年12月 7日 (木) 07時37分
農業には興味がない(というより下手くそで楽しくない)私でも種の多様性が大事なことは分かります。いい話です。
投稿: 吉田公一 | 2017年12月13日 (水) 14時49分