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2018年1月26日 (金)

2018 雪景色

いままで寒波の都度、「雪は積もっているの?」と縁者の皆さんに問われ、その都度期待を裏切ってきました。

何年ぶりかの寒気が張りだし、列島を覆って首都圏が大混乱したころ、やっと雪国但馬の伊佐屋周辺も積雪があり、除雪車も初めて出動しました。
自宅待機を決め込んでいた我が家も、とうとう26日の朝になって「人力除雪車」が出動しました。
 
正面東側                     北西:裏庭
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府市場信号 左:国道、右は市道
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積雪は20cm位でしょうか。
町なかだけですが、国道は地下水を活用した消雪装置が稼働し、積雪はありません。
家の前の市道は除雪がなされ、各家の繋ぎだけ個人が除雪します。
 
昨年のブログ記事「5年ぶりの大雪」(1月25日)に較べれば半分程度です。
もっともこのあと「雪に埋もれてきました」(2月12日)と続き久々の大雪となりました。
 
午後の天気予報と気圧配置予想図 (Yahoo JAPAN)
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「○年ぶり」とか、「この冬最強の」とかマスコミの過剰気味の報道が行われています。
東北や信越・北陸などの豪雪地帯の実情を報道するならともかく、雪国につきものの冬景色まで「大雪」と騒がれてはたまりません。
抵抗力の無い都会人と較べて、雪国にはそれなりの免疫(対策と心構え)が備わっているのです。
 
カニシーズン真っ盛り、スキー場はもちろんのこと温泉地や民宿はこの程度の雪でびくともしていません。
寒波・大雪と騒ぎ立てて、都会人の足を遠ざける報道は迷惑至極です。
それなりの寒さ対策は必要ですが、冬のスポーツにグルメとともに雪国ならではの風情を楽しんでいただきたいものです。
 
 
 

2018年1月25日 (木)

どんど焼きあれこれ

Img_20180125_0001_2 豊岡市広報2月号に但東町栗尾区の「どんど焼き・五升餅」の記事がありました。
小正月に近い1月14日に近くの田んぼで、竹で組んだやぐらに火を燃やすのと餅挟みに大きな餅(五升餅)を挟んで焼いていました。
 
もともとどんどとは、元旦にお迎えした「年神様を炎で天にお送りする行事」といいます。
持ち寄った正月飾りや注連縄 (しめなわ) などを焼き、この火の粉を浴びたり、餅を焼いて食べると健康に過ごせるという願いもあります。
 
そういえば、1月14日に揖保川添いの道を南に下る際に集落毎に河原で櫓を組んで準備していたのを見ました。
 
どんど焼きはところによって「左義長」と呼ばれたり、七日正月前後の8日に行われたりいろいろですが、正月明けの行事に神を敬い、無病息災や五穀豊穣・子孫繁栄を願う人々の心は共通しています。
 
ところで伊佐屋の住む府市場区に「どんど焼き」行事は聞いたことがありません。
どんどや虫送りの火祭り、モグラ(ムクロ)打ちなど古い行事が残っていないのは、早くから市が開かれ、商屋が立ち並んだ府市場(手辺の)地域性が影響しているのでしょうか。
それと商売の盛衰とともに人の移動が多く、地域行事が受け継がれにくかったことも関係があるかも知れません。
 
 

2018年1月23日 (火)

伊佐屋菓子店 盛衰記

12月24日の「迎春準備 餅つき編 2017」で、伊佐屋の家業である菓子舗が廃業となったことを書きました。

物心ついたころに倉や物置を覗くと、銅鍋や麺板・まつぶた・煎餅焼き器・押し物の木型・食用の色粉各種と売掛け・買掛けなど各種帳簿が残されていました。
 
飴や羊羹などを練る銅鍋とへら         軒下の吊り看板(御菓子処)
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但州上蓼川上り 精栄堂       掛け売り帳簿(岩中・藤井も)
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父の妹で子どもの頃から菓子製造を見てきた叔母から聞いた昔話によると・・・・。
売れ筋の三大商品は松露糖(ショウロトウ)、練り羊羹巻き煎餅でした。
他に練り切り(生菓子)・落雁(干菓子)・さらし飴・かち割り飴・きなこのねじり飴・金太郎飴を作り、仕入れ商品として、菊煎餅・ごま煎餅・さざ波が店に並んでいたといいます。
 
当主は、三木秀蔵さんで、菓子製造のかたわら農業をされました。おも屋の表が、菓子店と文具店となっていて、その中間にひさしから、「菓子舗精栄堂」と浮き彫りにした看板が、つり下げてありました。
私は、わき見しながら軒下を歩いていて、この看板につき当たりました。看板はギッギッと音を立てて、ふり子のようにゆれました。そのころの商店は、茶色や紺地を白く染め抜いた、のれんをかけるぐらいで、看板らしい物をかかげた店は、そうありませんでした。
 
特に練り羊羹は、「伊佐屋のようかん」と但馬に広く聞こえていました。
拍子木形のようかんは、一寸(約三センチ)が何銭と、かね尺ではかって売られました。
進物用には竹の皮の下包みして、「但州府中国府手辺伊佐屋三木菓舗謹製」と刷られた小さな紙をはり、奉書紙で上包みすると水引をかけ、熨斗(のし)を付けました。
このようかんの特長は、日持ちがよくて、いつまでも仕立てのやわらかさがあり、味も不変
というのでした。 (菅村駅一氏 手辺村繁盛記より)
 
昭和6年に始まった満州事変その後の日中戦争、対英米開戦と天皇制絶対主義と軍国主義が突き進んだ先は、相手国にも自国にも多大な犠牲を出して敗戦となりました。
五男四女を設けた祖父秀蔵でしたが、跡継ぎが次々に戦死や病死し、物資の欠乏で休業し、自身も病に倒れ、菓子製造を始めることはありませんでした。
 
 

2018年1月20日 (土)

㐂らく文庫 繁盛中

出石で調べたいこともあって、昨年5月にオープンした㐂らく文庫を訪ねてきました。

平成の大修理が終わった辰鼓楼       㐂らく文庫入り口              
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場所は出石の町なか本町95番地、雰囲気のよい町屋風の建物が並ぶ一角に店を構えています。
店の窓に「古本を売っています。店内で読めます。コーヒーもあります。50円からあるよ」と書いたポスターが貼ってあります。
ちょっと上品すぎて目立たない感じです。
 
                 本が並ぶ書棚
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オープン以後何回か訪れると先客がいらっしゃいます。
そのたびに本の数が増えていて、俳句や山の本などテーマ別のコーナーもあります。
 
古物商許可が必要なので、買い取りはしていないとお聞きしました。
売れる以上に無償で提供してもらえる本が多く、ありがたい反面整理が大変なようです。
場所に困って廃品回収で捨てられる本もここで救われているのでしょうが、求める人に売って生かすのが㐂らく文庫の使命ですね。
 
山友Mさんの句も                俳句と山のコーナー
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サロンスペース
P1200028_2 開店は週1回土曜日の10時から午後4時まで、観光客が行き交う通りから少し離れていて目立ちにくい場所でもあり、人目を引く工夫が要るように思いました。
 
城下町出石に「出石㐂らく文庫」はよく似合います。
読書ファンだけでなく、町歩きで疲れた方も一休みできる場所として、㐂らくに利用してもらいたいものです。
 
㐂らく文庫の場所は 出石町本町95  ← クリックでどうぞ。
 
 
 

2018年1月18日 (木)

庭の草花 2018 新春編

年初の厳冬期に咲く、一番花はこの花達です。
 
ロウバイ                       サザンカ
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蝋梅と書き、形が似ているところから名は梅と付きますが別の種類だそうです。
葉は花が咲く前に落ちてしまい、梅に似たよい香りがして、花のあとにおもしろい形の実がつきます。
冬枯れの時期かつ霜や雪にも負けずに一番早く花をつけるので大切にしている庭木です。
寒さに震えながら花を咲かせる姿は、雪国の私たちを励ましてくれます。
 
                     マンリョウ
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                     センリョウ
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ナンテン                        スイセン
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13歳になったハル
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足元にはネコヤナギ・水仙を始め地植えの花々が芽を出したり蕾をつけてきました。
人も草花も春を待ちかねているのが分かります。
 
 

2018年1月15日 (月)

笑って学ぶ江戸時代 Ⅱ

豊岡歴史博物館の「ミュージアム寄席」第2回が13日に開催され、前回に続いて参加してきました。

20180113_134501288_2第2回のテーマは「江戸時代のお正月」、お正月の行事や遊びに関連する演目です。
まずは、「尼乃屋河鹿」さんの「初天神」です。
年の初め1月に開催される天神様の縁日にお参りした親子が繰り広げる飴屋・団子屋とのやりとりや子どもそっちのけでたこ揚げに興じる親父を面白おかしく体全体を使って演じられました。
 
 
20180113_135408066_2 次は「春乃そよかぜ」ちゃんの、「千早振る」、百人一首でも知られる在原業平の歌ですが、意味を問われ、知ったかぶりをする問答がおもしろい。
そよかぜちゃんは小学4年生と聞きびっくり、長くて難しい噺を立派に演じました。
 
 
 
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トリは「春歌亭丹馬」さんの「藪入り」です。
奉公に出した可愛い息子が3年ぶりに休暇をもらって家に帰った親の喜び驚くさまが表現されます。
学校もない当時、お店に奉公して礼儀作法・読み書き算盤まで学び成長する様子がわかります。
元ネタではまだまだ続くのですが、時間の関係で半分で終わったのが少し残念でした。
 
 
20180113_142948025最後に学芸員さんが登場し、資料も交えて「江戸時代のお正月」の説明がありました。
正月は年神様をお迎えし、正月飾りで身を浄め、三が日で新年を祝い、鏡開きに次いで小正月になると年神様を火に乗せて天に見送るどんど焼きの行事があります。
 
お参りでは「初観音」が18日、21日が「初大師」、25日が「初天神」、そして「初不動」の28日と縁日が続きます。
 
正月遊びも、百人一首・かるた・花札・福笑いなど室内行事に、羽根つき・たこ揚げ・コマ回しと外遊びもいろいろでした。
戦後に生まれ、古いしきたりや行事が残っていた昭和の中期を過ごしたものとして、楽しい思い出です。
 
パソコンやスマホ・ゲーム機が取って代わった現代、子供たちはどう過ごしているのでしょう。
「明治」だけでなく、「昭和」も遠くなりにけりですね。
 
第3回は2月24日(土)午後1時30分で、演目は「かぜうどん」と「延陽伯・(たらちね)」が予定されています。
 

2018年1月12日 (金)

珍しい冬晴れ

昨日から冬晴れが続いています。

気温は低く冷たい風が吹き付け、つららが下がり、田んぼや水たまりには薄氷が張っています。
まるで播州にきたかのようなお天気です。
明日から雪が降るようで、束の間の冬晴れを楽しみました。
 
桜堤から西と南方向の眺め
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近くを流れる円山川の堤防が散歩道になっていて、東西南北の山々が見渡せます。
 
サザンカ咲く堤防 春には桜並木      大岡山
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神鍋スキー場と左奧に蘇武岳        但馬妙見山
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ご覧のように、里には雪がありません。
除雪車の出動は一度も無く、雨は降るものの穏やかな年末年始でした。
その一方でスキー場には雪が積もり、それなりに賑わっています。
 
昨年山に積もったのは1月中旬からで、2月は大雪が降りました。
「里にはほんのちょっとだけ、山にはしっかりと」、いまのところそんな都合のよい冬となっています。
 
 
 

2018年1月10日 (水)

初登り和気アルプス

チームF1B恒例の初登りは、平日の9日(火)岡山県東部 和気町の「和気アルプス」にしました。

最高峰の神ノ上山が370mと高さはありませんが、岩場の尾根歩きとぐるりの展望が人気で、近年登山者が増え山やハイキングの雑誌にも取り上げられています。
 
前日の前線による雨のあと冬型気候に変わりそうで曇りの予報も、但馬のおっさん連中5人、2時間かけて和気町役場に到着しました。
 
        上級向け?5.3km 4.5時間コース      
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最上稲荷にお参り後、登山開始。
まずは和気富士172mからスタート、観音山→穂高山→涸沢峰→ジャンダルム屏風岩や神ノ上山370mが山頂、折り返して西に下ると槍ヶ峰・ザイテングラートなどやや悪のり気味の名がついています。
始まりは曇り、晴れたりちょっぴり雨になったり、小雪が舞ったり、北西の強風が吹くなどまるで但馬のようなお天気でした。
 
                吉井川沿いに広がる町並み
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               但馬にはない連続する岩尾根
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アラ還をはるかに越え、アラセブ(Around70)のメンバーのああでもないこうでもないのワイワイガヤガヤ歩きです。
「アルプス縦走」というだけにアップダウンを何度も何度も繰り返し、4時間かけて山頂に到着しました。
 
アラセブメンバー                 山頂から北方向の眺め
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平日の冬なので結構人気のコースも、我々以外に2組を見かけた だけでした。
コースの詳細や感想は最初に登った2013年1月の初春の和気アルプスをクリックしてご覧ください。
 
 
 
 
 
 

2018年1月 7日 (日)

我が家から見るモルゲンロート

今朝、裏庭から西の空を見ると大岡山が赤く染まっています。

モルゲンロートとはドイツ語で朝焼け、山では夕焼け=アーベンロートとともによく使われます。
昨年10月、北アルプス涸沢で見たモルゲンロートは素晴らしいものでした。
 
大岡山の朝焼け                 東の空
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「夕焼けは晴れ、朝焼けは雨」というがごとく、東の空が晴れていて、西から雨になる可能性が高いようです。
今日7日、兵庫北部の予報は終日曇り、夜中を過ぎる頃から雨、明日は一日中雨の予報です。
 

2018年1月 5日 (金)

2018 活動準備 行事計画案作成

但馬山友会の活動は暦年制なので、2018年度は1月から始まります。

実質は2月に総会を開いて、役員や活動計画を決め、3月から活動開始です。
その準備として役員会で活動計画づくりが始まっています。
その手順は・・・・
 
 「エリア別」活動実績表(2011~2017)及び候補山名提案表
 「月別」例会行事実績表(2001~2017)
 例会等登山候補会員アンケート集計表(2016年実施)
 
Img_20180105_0001 資料①と②を参考に、③を加味にしながらエリア別に候補を検討し、各自提案します。
それをもとにエリアや山の偏りを避け、 季節や難易度も加味しながら山名を決めます。
 
資料となるのが、「ふるさと兵庫100山」、「兵庫県の山」、「たじまハイキング」、「宍粟50名山」、「京都府の山」などのガイドブックと観光協会や地元が提供している案内やマップです。
 
最後に「2018年度例会行事予定表」の月別に落とし込んで、年間行事計画案を作成します。
担当リーダーについてもできるだけ決めます。
 
今年度から日曜日に集中していた例会の一部を平日に実施することが考えられています。
また増えるリスクを考えて、遠征登山も遠出を避け無理のない選定が求められます。
正式には1月役員会で案をまとめ、2月総会で審議の上決定されます。
 
前身の「但馬自然保護協会」が発足したのが1972年(昭和47年)、「但馬山友会」に移行したのが2001年(平成13年)です。
2年後の2020年には但馬山友会設立20年目を迎えます。
 
山や自然を愛し、山に感謝し、自然保護に努め、登山を通じて健康を保ち、仲間との親睦をはかる」という基本理念は引き継がれているのか考えるよい機会です。
 
 
 

2018年1月 1日 (月)

百人一首 クイーンへの援護射撃

昨年は夫婦2人だけの正月でしたが、今年は二女家族が帰ってきました。

孫1姫の目当ては「爺やとの対決」で勝つことです。
二学期に転校した京都の中学校は百人一首が盛んで、1月に大会が開かれます。
それに向けて連日母を相手に特訓中だそうで、かっての名手爺やとして援護射撃を考えました。
         読み人要らず 1人でできる小倉百人一首
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爺やからのお年玉は、読み上げ機付きの百人一首。
ゲームの都度読む順番が変わるシャッフル機能がついている優れものです。
 
百人一首を含めてカルタは自分で読んで自分で取るわけにはいきません。
これならば1人でも遊べるし、2人ならどちらもゲームに参加できます。
さっそく使ってみましたが、なかなかのものでしっかり楽しめます。
カルタが苦手な人もボタン操作しているうちに覚えられます。
Pc310017 Pc310003
さて孫1のレベルはというと、かっての名人の爺ジをはるかに超え、爺やの一番弟子の母と拮抗する腕前になっていました。
 
「鉄は熱いうちに打て」と言います。
孫1姫はこれでさらに上達することでしょう。
 
また「麒麟も老いれば駑馬に劣る」ともいいます。
麒麟とはおこがましくとも、「腐っても鯛」と言いたいところですが、歌の上下の句は覚えていても、場所が見つからない、場所をすぐに忘れてしまう、見つけてもすぐに手が出ない、こんな現実を思い知らされました。
読み上げ機の特訓が要るの爺やなのかも知れません。
 
70年以上続く「伊佐屋伝統の百人一首」については
               
2015年のブログ記事をクリックしてご覧ください。
 
 
 

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