天網恢々疎にして漏らさず
天網(てんもう)恢々(かいかい)疎(そ)にして漏らさず。
財務省による学校法人「森友学園」関連の決裁文書の改ざん問題はこの言葉を思い出させてくれました。
広辞苑で確かめると、老子の言葉で、「天の網は広大で目が粗いようだが、悪人は漏らさず捕まえる。つまり、天罰が下る」という意味です。
昨年2月に問題化してから、国会審議の中で当時の理財局長が「交渉記録は廃棄した」「売買交渉の音声データなどない」としていたのが大嘘でした。
よくもまあ国会や国民を1年以上も欺いたものです。
問題の本質は保守的右翼的団体日本会議を通じて共鳴し合った権力者達と森友学園との醜いつき合いが明らかになり、官僚が権力者におもねり忖度したことです。
この大芝居は 「悪徳商人越後屋と悪代官」をクリックしてご覧ください。
自民党が選挙に勝ち続け、安倍長期政治と官僚への支配強化が元にあるのは明かです。
秋の総裁選で3選が有力視されていることで、さらに長期化する可能性があります。
それにしても、麻生財務大臣のあの態度は許せません。
長い人生と政治生活の中で、頭を下げられることに慣れすぎて、いざというときの人として謝り方と責任の取り方を学ばなかったのでしょう。
森友問題の火付けから、今回の改ざん文書の存在指摘まで朝日新聞はお手柄でした。
新聞社の使命である『国民の「知る権利」は民主主義社会をささえる普遍の原理である』に徹しています。
そのスタンスに共鳴して、内部告発などの情報が集まるのと、独自の情報収集力によるものでしょう。
長年の読者としてエールを送ります。
「天網(てんもう)恢々(かいかい)疎(そ)にして漏らさず」がさらに広がりますように・・・・・。
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コメント
この記事へのコメントは終了しました。
昨年5月の私のコメントに訂正があります。
フツーの悪人に、アソウを追加します。
投稿: 吉田公一 | 2018年3月15日 (木) 22時04分
アソウはこの芝居には欠かせない役ですね。
一年前に改ざんする前の文書を出されていたら、10月の衆院選の自民圧勝とはなりませんでした。詐欺です、これは。
投稿: izayamiki | 2018年3月16日 (金) 08時24分