名草神社修復説明会
但馬妙見山(1,139m)の800mに鎮座し、「妙見さん」「妙見社」で知られる国の重要文化財・名草神社の拝殿と本殿の修復工事が始まって4年目となります。
ポスター バスの受付は満員
2013年に但馬山友会の妙見山登山でお参りし、接待を受けたとき、破損状況を目の当たりにしました。
見学会受付 素屋根をかぶった拝殿、奥が本殿
2014年から修理が実施され、先に取りかかった拝殿は曳屋(ひきや)して石垣や土台を修復し、耐震工事もなされ、屋根を柿(こけら)で葺き替える工事が11月完成予定です。
拝殿が姿を見せるのはもうすぐのようです。
一方本殿は揚屋(あげや)を行ない、解体工事が進行中です。
重要文化財クラスとなると、以前のものに再現するのが基本で、まず調査がなされ、傷んだり腐ったりしたものも、必要箇所の交換にとどめてそのまま使用します。
調査の過程で、本殿の屋根が当初は銅瓦葺きだったのが、コケラに葺き替えられたこと、拝殿を1.8m南にずらして建て直していることが、以前の基礎が残っていたことでわかったそうです。
解体工事中の本殿 こけら葺き中の拝殿屋根
解体中の本殿とこけら葺き屋根工事が進んでいる拝殿の両方を、足場から目の当たりできるのは、今回しかないとの触れ込みで、午前午後の2回で約130人が見学しました。
修理でなされた弁柄 仕上げは当初の丹塗り
細かい写真のNET掲載は控えて欲しいということで、遠慮しています。
解体中の本殿や屋根のこけら葺き作業の拝殿、柿(コケラ)の製作実演など1時間30分
の充実した見学でした。
柿(こけら)の製作 こけらに願いを込める参加者
かっての神社は2013年の写真のように、くすんだ灰色の姿が心に焼き付いています。
柱や梁などに朱を中心に青や黄色、墨色などの彩色終わると、甦った当時の姿に「違和感」を覚えるかも知れません。
そのイメージの違いを心しておきましょう。
本殿は宝暦4年(1754年)、拝殿は元禄2年(1689年)建造されていて、数度の小修理や大修理がなされて264年後の今日まで引き継がれています。
過去・現在そして未来へと繋ぐ匠達の技と住民と地域の強い信仰の心が感じられました。
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コメント
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珍坂トンネルが開通して身近な場所になりました。
いつだったか、そのいわれを聞いて、
かなり由緒ある神社であると勉強しました。
投稿: 栄治 | 2018年9月26日 (水) 07時25分