1週間前の山歩きの報告が遅くなりました。
地元の若手と中高年による「チームF1B」も活動を始めてはや7年になります。
当初はランニングが主で、各市町主催のマラソン大や駅伝大会参加が中心でした。
今回のメンバーは5名、12日(金)夜出発、15日夜帰着の強行軍で、目指すは南八ヶ岳で主峰赤岳(2899m)を中心とするルートです。
健脚揃いの植村隊4名は、美濃戸登山口から南沢ルートを行者小屋を経由し、阿弥陀岳~中岳~赤岳頂上山荘に泊まり、翌日は北へ横岳~硫黄岳を縦走し、赤岳鉱泉に下り北沢ルートを美濃戸登山口に戻るぐるりのロングコースです。
一方体力に不安がある三木隊は、行者小屋から別れ赤岳に直登し、赤岳頂上山荘で合流し、翌日はそのまま行者小屋に下り赤岳鉱泉に移動し、北沢ルートを美濃戸登山口に戻る無理のないコースのはずでした。
夜明けの美濃戸 台風被害後の仮橋
一部登山道迂回あり 紅葉の道を進む
苔むす森 あちこちに台風跡
行者小屋 行者小屋から爆裂火口と硫黄岳
南沢ルートも台風で道が荒れていたのと寝不足がたたったか、三木隊はここで赤岳登頂を諦め、赤岳鉱泉宿泊に変えることにしました。
この時点でまだ朝の10時なので、赤岳鉱泉から硫黄岳登頂も十分可能でした。
ただ、硫黄岳から降りてきた登山者に聞くと、まったく展望がなく翌朝も雨と聞き、気持ちが萎え、生ビールの誘惑にも負け、一人談話室でちびちび飲ってしまいました。
赤岳鉱泉
坂本眞一「孤高の人」全17巻 明朝から雨の予報
アーリーチェックインの特権で、13時からの一番風呂を頂き、漫画「孤高の人」17巻を速読することができました。
テント場もまずまずの入り 奧の一席を確保
小屋越しのアーベンロート、大同心~横岳~右端が赤岳
夕食前に小屋を出て見上げると、束の間に雲が切れて見事なパノラマを見ることができました。
私も含めて数人が気がついたくらいで、宿泊客もテント客も見逃していました。
ステーキ、スープ&ライスお代わりOK 翌朝雨の中を美濃戸へ下山
一番風呂に入り、ちびちび飲りながら読書、夕食前のアーベンロートを楽しみ、名物のステーキを頂きます。
お隣のオーストラリアからの50歳の旅行者が、温泉とステーキに感激していました。
ブリスベンに住んでいて、あちらは山がないので、阿蘇山に登り、で明日は赤岳山頂に向かうそうです。
小屋は150人の定員で、100人を少し超えた入りはちょうどいい加減でした。
八ヶ岳は北アルプスと違って、オジン&オバンが目立たず、若者が多いのに驚きました。
首都圏に近いのと北・南と変化に富んだ自然が手軽に楽しめるからでしょう。
中には取扱説明書を片手にテントを張るカップルも・・・・。
山頂に泊まった植村隊が縦走をやめて下山してくるとメールしてきました。
さすがの健脚も雪交じりの雨に、リスクがある縦走を見送ったのでしょう。
道中で同年代のオジンやオバン、若者・子供まで追い越されながら、合流地点の美濃戸まで北沢ルートをのんびり下りました。
一昨年の白馬大池小屋の標高が2379m、昨年の涸沢小屋が2350m、行者小屋・赤岳鉱泉がそれぞれ2350mと2300m、痛む膝と腰を騙しだまししながらの身で、私の「森林限界」ならぬ「身体限界」は2400mのようです。