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2018年12月 2日 (日)

映画「斬、」豊劇上映会

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塚本晋也監督の、新作「斬、」(ざん)が放映されるにあたり、舞台挨拶とトークイベントが行なわれました。
 
レトロな雰囲気を残す豊岡劇場         トークショー
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同じく塚本監督の作品で2015年に上映された「野火」でも、豊岡劇場に来館され、これが3回目といいます。
「野火」は大岡昇平の原作を映画化したもので、その時の舞台挨拶でも「野火の映画化を考えたのが20年前、時代が戦争に向かっている今、作らなければと考えた」と仰っていました。
 
「斬、」は「幕末の江戸近郊の農村を舞台に、太平の世が揺れ始めたことで、一人の浪人と周りの人々が巻き込まれる騒動を描き、生と死の問題に迫る作品。として興味深いものでした。
 
塚本晋也監督のサイン
Img_20181203_0002主演は池松壮亮、蒼井優で、塚本監督も池松演じる都築杢之進を追い詰める剣の達人役で出演されています。
聞けば「北辰一刀流玄武館」道場で基本所作を身につけられたとか、俳優としてのこだわりがうかがえました。
最後のシーンで池松演じる都築と塚本演じる澤村の斬り合いシーンは、「椿三十郎」のラストシーンと重なるほどの迫力でした。
 
疲弊する農村、混乱を極める幕政、身分制度の崩壊もからんで混迷する時期に、刀に凝縮された狂気が武力と結び、やがてテロ、斬り合い、戦争への繋がりが連想されます。
私には現代社会へのメッセージと感じられました。
 
最後にサインをいただくとき、「新憲法と一緒に生まれた団塊世代です。今の時代は戦争の現実味を感じさせます」というと、「その通りで、困ったことです」と返されました。
 
映画「斬、」は の上映は20日まで。 豊岡劇場で。
 
 
 

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