新元号騒動
4月1日に新元号「令和」が発表されました。
天皇退位表明が2016年8月、正式に発表されたのが2017年12月でした。
この後、新元号が何に決まるのかいろいろ取りざたされました。
朝から「特番」を組んだテレビもさることながら直後のマスメディアの報道の異常さにあきれる一方、話題性とビジネス性もあって、あちこちで盛り上がっています。
もともと、元号は「君主は刻(とき)を支配する」を権威づける天皇制と直結していて、憲法の精神である「国民主権」とは違和感を感じます。
ただ、器用な日本人は古来からの慣習である和暦とグローバルスタンダードの西暦を使い分けています。
新聞を例にとると、一面トップの日付は西暦で書き( )で和暦を入れています。
一番保守的立場の産経は和暦と( )西暦としている「独自性」を発揮しています。
一方、日本共産党の「しんぶん赤旗」も2017年4月から、「読者の要望もあり、慣習となっている」として元号を併記するようになりました。
ただ、どの新聞社も記事の中の数字は、便利で合理的でわかりやすい西暦を採用しています。
役所も伝統を重んじ変化を求めないし、昭和54年に制定された「元号法」を法的根拠にしてすべて和暦のみで西暦との併記はしていません。
時代を区分するのに元号はそれなりに便利で、慣習的な使用も否定しませんが、これほどまでに大騒ぎをするのは???
「日銀短観」での企業景況感の悪化や「働き方法」の施行や「改正入管法」による外国人受入の拡大・増税前の食料品一斉値上げなどなど生活に直結する問題が多々あります。
この「狂騒」は5月1日の「新天皇即位」と繋がり、さらにいつまで続くのでしょうか?
憲法第一条の「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く」の意味をよく考えたいものです。
因みに「伊佐屋三木のblog」では「主権在民」「グローバルスタンダード」重視の立場から、西暦使用を旨としています。
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