72歳を迎えた日本国憲法
5月3日で日本国憲法施行72年を迎えました。
1947年生まれで私と同じ歳、かって法律を学んだものとしても特別な感慨があります。
天皇主権、制限された人権や民主主義、徴兵制を元に軍国主義に突き進んだ大日本帝国憲法にかわって、平和主義、国民主権、基本的人権の尊重、が基本原則として定められ、「もう誰も殺さなくていい、もう誰にも殺されなくなった」ことに国民は感激し喜びました。
安倍首相が3日の憲法改正を求める集会に「20年に改憲施行する」とメッセージを送っています。
安倍内閣が富国強兵・憲法改正・弱肉強食・国政私物化などで批判を浴び、支持率が落ちそうになると決まって、核実験・ミサイル発射で「北の将軍さま」が助け船をだしてきました。
日本国憲法は、格調高い前文のあと、103条にわたって定めています。
とくに・・・・・
「第99条 天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。」としています。
「憲法を尊重し擁護する」一番の責任を負う総理大臣が、堂々と改憲を口にする異常ぶりです。
もはや「憲法遵守」なんて言葉は、自民党の大臣や政治家からは聞けなくなりました。
もっとも、 第1条で地位を定められた天皇は「憲法にのっとり・・・」 とよく口にされます。
一方で、今回の天皇代替わり(譲位と即位)の中で、私的宗教的行事が公式行事として堂々とおこなわれました。
なかでもNHKの過剰報道は特に目立ちました。
天照大神の子孫? 後継の証として「神器」の継承? これって神話の世界でしょう。
憲法の基本理念の一つは「国民主権」だということを忘れていませんか?
最近若者も含めて国民の憲法観に変化が生まれてるのと、衆参両院の改憲勢力が3分の2を超していることも懸念されます。
戦後に生まれ憲法とともに生きたものとして、憲法と憲法の精神を守る心をこれからも持ち続けていきます。
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