人工膝関節置換手術体験記 番外編
1月も今日でおしまい、我が体験記も終わります。
初めての入院、初めての手術でいろいろ体験しました。
雑感を「番外編」として加えておきます。
< 同病相憐れむ >
同じ悩みや苦しみをもつもの同士がいたわりあい、同情しあう意味で知られています。
病棟や部屋を同じくする患者の状況はいろいろです。
同室で動けるものは私だけ、他にも高所から落下や転倒で骨折し手術、脳疾患で手術前手術後の方がいて、賑やかなものです。
他所の部屋では「おーい!」「おーい!」と何時間も叫ぶ声が聞こえてきます。
80代以上とみられる高齢者が多く、病と老いが同居しているのも特徴です。
夜中のいびきや咳払い・独り言、ナースコールで何度も目が覚めます。
「明日は我が身」と受け入れ、同情したり声かけもします。
< 知足 >
みずからの分 (ぶん) をわきまえて、それ以上のものを求めないこと。
少し意味が違いますが、自分の状況を受け入れて、不足や無理を言わないことです。
とかく男性はわがままが多いそうです。
食べ物しかり行動しかり許される範囲で辛抱します。
< 感謝 >
主治医の先生には病室でのデータをもとに、何度も病室に足を運んでいただき、丁寧に説明いただきました。
手術後の数日間は大事な時期でもあり、看護師さんには食事・検温・血圧測定・患部の確認・CPMによるリハビリなどなどお世話になりました。
24時間業務と言うことで、日勤夜勤準夜勤など交代勤務の中で、情報の共有に心を配られていました。
リハビリの先生・薬剤師さん・栄養指導課の方々、病棟病室院内を衛生的な状態に保つクリーンスタッフの皆さんにも交代勤務でケアしていただきました。
< 志 >
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病院の理念・基本方針・倫理綱領
ひと言で言えば「安全安心なチーム医療の提供」でしょうか。
仕事とはいえ医療に携わる「高い志」なしにできないことを実感しました。
恥ずかしい話ですが、70歳を超えて人の痛みを知り、人の情けが身に染みた1ヶ月でした。