人工膝関節置換手術体験記 ⅸ
32泊33日の長丁場での「病院生活編」です。
2週間経った12月18日の抜糸後にレントゲン撮影が行なわれ、人工関節が問題なく機能していることが確認されました。
ただ、患部付近がぱんぱんに腫れて熱を持っています。
20cm近く膝を切開して広げて、頸骨と大腿骨を削って、パーツを埋め接着する手術で、そう簡単に身体に馴染むはずはありません。
リハビリも順調に進み、19日に歩行器から一本杖使用が認められ、行動範囲も病棟内から院内に広がりました。
こうなると日々の仕事と言えば、朝と夜の病室で検温・血圧測定・傷口の確認と3度の食事です。
お昼前後にリハビリ室で約40分間、マッサージ、膝の曲げ伸ばし、筋力強化、歩行訓練があるだけで、結構時間をもてあまします。
窓越しのシカ見物とドクターヘリの離発着
希に兵庫県神戸のヘリも発着(病院間移送?)
クロスワード雑誌100問完答
もちろん一番の時間つぶしは読書で、図書館から借りた浅田次郎・宮本輝などの小説を20冊読みました。
いくら時間があっても難しいものは無理なので、おもしろい小説の類がしか受け付けません。
寝て読むのは疲れるので、デイルーム(休憩・談話室)でイスに腰掛けながら読むのですが、手術した膝が重だるくて疲れてきます。
もう一つの時間つぶしは、差し入れてもらったクロスワードパズルです。
約100問が一冊に載っていて、1日4~5問を解き暇を潰しました。
ラジオ・ICレコーダー・スマホ
スマホ・携帯は病室(個室)・廊下・デイルーム(休憩・談話室)で使用できますが、マナーモードに設定し、人の迷惑となる会話は控えます。
写真動画もプライバシーに配慮することは当然です。
電波状況は良好で、メールやインターネットは自由に使えます。
嫁さんや娘達との報告や連絡は100%LINEで済ませました。
それに較べて、ラジオがAM・FMとも電波が入りにくいのが残念でした。
高台にあるのもかかわらず、鉄筋コンクリート造りが影響するのか、病室やベッドの位置によってチューニングに苦労しました。、
21時の消灯後はテレビも禁止となりラジオは大事な友だちで、特に「NHKラジオ深夜便」を楽しみにしていました。
もちろんスマホソフトを使えばクリアなラジオ受信ができますが、私の料金プランでは一定量を超すと負担が生じるので使いませんでした。
これを解決する院内Wi-Fiもそう遠くない時期に導入されるでしょう。
山の歌や青春フォークソング、オールディーズのアルバムをICレコーダーやスマホにどっさり保存し、日替わりで楽しみました。
集中力が要る書籍や目を使うテレビと較べて、ベットで寝ながら、イヤフォンをつけて睡眠の合間に聴くことができるので重宝です。
病棟ではほとんどの人が病衣(パジャマ 利用料100円/日)を利用しています。
病室や廊下も含めて24度~25度に保たれていて、薄い病衣でも寒くはありません。
ただエアコンによる暖房は、乾燥による喉の渇きと静電気を生むのが欠点です。
身体を洗うのはシャワーだけで、イスや手すりなど配慮してあって、2日に1回の割合で利用しました。
売店は2階に「ファミリーマート豊岡病院店」があって、私はNTTドコモの「D払い」利用でキャッシュレスで済ませました。
そういえば、入院費支払いもキャッシュレスでした。
建物はほぼ東西方向に建てられていて、日当たりのよい南向きの病室からは、広い駐車場と山が見えます。
北近畿豊岡道関連の工事や病院駐車場増設工事も行なわれています。
一方北向きの病室は日当たりはないものの、遠くは見目のよい来日岳を中心とする山並みが、近くは豊岡市街地が見渡せます。
東方向にはドクターヘリの駐機場が、西側の山にはシカの親子が時々姿を見せて、ほとんど無くなった草を食んでいました。
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コメント
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僕は骨折した時は1週間ほどの入院でしたが、足以外は元気だったためやはり時間を持て余してましたね(^-^;
病室でテレビばかり見ていても飽きるので談話室に結構いた記憶があります(^-^;
投稿: A | 2020年1月27日 (月) 07時25分
やはりいろいろとご苦労が絶えませんね。
からだをもてあそぶというか、できないので仕方ないんですが。
そういえばインフルに併せていろいろと医療機関は大変ですね。
投稿: 栄治 | 2020年1月27日 (月) 07時27分