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2020年6月25日 (木)

ジャガイモの収穫と生育について

4月始めに植えたジャガイモが順調に生育し、蔓が枯れてきました。
本格的な梅雨になる前の晴天時に掘り上げます。
写っている第3のビール「本麒麟」と比較すると大きさがわかります。
なんとキタアカリ703g、メークイン478gが最大でした。

左:ダンシャク系のキタアカリ(半量)
Dsc_0005 

倉庫に一時置きした手前メークインと奧にキタアカリ
     Dsc_0011_20200626090301 
種芋はキタアカリとメークイン各2kg、それを30g 程度にカット、切り口を乾かします。
事前に堆肥と化成肥料を施し 、約30cm間隔に植え付けます。
ジャガイモは石灰はほとんど必要せず、PHが上がると芋の表面にかさぶたのようなブツブツができる 「そうか病」になり易くなります。

1週間~10日で芽が出るので、元気のよい芽を残して掻き取ります。
芽掻きのあとと蕾が出たときの2回、株元に肥料を播いてしっかり土寄せをします。

ジャガイモは根野菜だから根に芋がつくと勘違いするのですが、種芋から上に伸びる地下茎に芋がつくのです。
掘ってみると一番下に種芋が残っています。
土寄せが一番大事な作業で、怠ると芋が増えないのと大きくなりません。
ジャガイモに対するもう一つの誤解は、ナス科であることを知らないことです。
家庭菜園でのナス科はトマト・ピーマン・シシトウで、これらと連作すると障害が出やすいことです。

あと一つ要注意は、テントウムシダマシの食害です。
名の通りテントウムシに似ていて、土中から出てきて葉をレース状にしてしまいます。
放置すると卵を産み、幼虫となって更に成虫となり、近くのナス科に移動します。
対策は殺虫剤が有効ですが、畝も少なく暇があるので、日に2回チェックして見つけたら手で潰します。

僅か2kg×2種=4kgの種芋が、3ヶ月も経たないうちに何十倍に増え、煮ても炊いても油で揚げても潰しても美味しく食べられるのと貯蔵性に優れています。
これほどの「コスパ」に匹敵するのは、稲しかないでしょう。

煮崩れしにくいメークインは煮物やシチュー・カレーに適していて、でんぷん質が多く、ホクホクとした食感のダンシャク系はコロッケやサラダなどに向いています。
特にキタアカリは、切り口が栗に似ているのとホクホクして「栗ジャガ」とも呼ばれています。

ブログ記事「2017 ジャガイモ考」も参考にしてください。

たかがジャガイモでこれだけ講釈できる私でした。

 

 



      

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家庭菜園・農業・食べ物」カテゴリの記事

コメント

じゃがいも、たまねぎの季節ですね。
ということは必然的にカレーと肉じゃがが増えます(笑)

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