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2020年7月13日 (月)

府市場七地蔵めぐり(四)薬師堂向い地蔵塔

薬師堂の南西向いに、堂はありませんがもう一体のお地蔵塔があります。

<薬師堂向い(地蔵塔)>
・座像   全跏趺坐(ぜんかふざ)、定印を結ぶ 身丈約80cm
           台座(蓮台)を載せた六角柱にそれぞれに刻字
・造立   嘉永七〇〇甲寅載(1854年=江戸末期)

総高3m超の地蔵塔 & 定印結び(両手の手のひらを上にして腹前上下に重ね合わせ)
P7070037  P7090035

・正面   經王(一字・一石・一禮)塔
     P7070038

・左一面       村内有縁無縁
          絶家諸精霊
      為  俊翁良智信士   菩提
          潤光恵妙信女

     P7070039
       
・二面   發(発)願主
      見性寺霊鳳叟(おきな)
      (見性寺は出石町の曹洞宗寺院)
     P7070041   

・三面   世話方
      惣村中(村人すべて)
     P7070042

・四面   嘉永七〇〇甲寅載(1854年=江戸末期)
      季春吉日造〇
     P7070043  

・五面   〇以〇〇〇〇〇一切
      我等興衆生皆共成仏〇
     P7070044
見性寺は出石町の曹洞宗寺院であり、この地蔵さまは、(五)で登場する天菴(てんあん:菴は庵の異体字)(安政六年=1859年)より、五年早く建立されています。
二面にあるように發願主が見性寺霊鳳叟(おきな) となっのていることから、天菴を造立する前に供養塔として建立されたことが類推されます。
霊鳳とは見性寺 第14世霊鳳智文和尚のことで、篤志家や村人の力を借りて故郷である国府市場に隠居のための菴(後に智文寺)を造立しました。

このお地蔵さんは、昭和の頃「いぼ地蔵」と呼ばれていて、いぼに効果があるとの言い伝えがあります。

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