府市場七地蔵めぐり(四)薬師堂向い地蔵塔
薬師堂の南西向いに、堂はありませんがもう一体のお地蔵塔があります。
<薬師堂向い(地蔵塔)>
・座像 全跏趺坐(ぜんかふざ)、定印を結ぶ 身丈約80cm
台座(蓮台)を載せた六角柱にそれぞれに刻字
・造立 嘉永七〇〇甲寅載(1854年=江戸末期)
総高3m超の地蔵塔 & 定印結び(両手の手のひらを上にして腹前上下に重ね合わせ)
・正面 經王(一字・一石・一禮)塔
・左一面 村内有縁無縁
絶家諸精霊
為 俊翁良智信士 菩提
潤光恵妙信女
・二面 發(発)願主
見性寺霊鳳叟(おきな)
(見性寺は出石町の曹洞宗寺院)
・三面 世話方
惣村中(村人すべて)
・四面 嘉永七〇〇甲寅載(1854年=江戸末期)
季春吉日造〇
・五面 〇以〇〇〇〇〇一切
我等興衆生皆共成仏〇
見性寺は出石町の曹洞宗寺院であり、この地蔵さまは、(五)で登場する天菴(てんあん:菴は庵の異体字)(安政六年=1859年)より、五年早く建立されています。
二面にあるように發願主が見性寺霊鳳叟(おきな) となっのていることから、天菴を造立する前に供養塔として建立されたことが類推されます。
霊鳳とは見性寺 第14世霊鳳智文和尚のことで、篤志家や村人の力を借りて故郷である国府市場に隠居のための菴(後に智文寺)を造立しました。
このお地蔵さんは、昭和の頃「いぼ地蔵」と呼ばれていて、いぼに効果があるとの言い伝えがあります。
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