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2021年5月31日 (月)

伊智神社 令和の大修理 Ⅰ

府市場区の氏神は伊智神社で、式内社に列せられます。
「式内社」とは延喜式(西暦927年)神名帳に記録がある神社で、社格を表すとされています。

伊智神社参道 & 由緒
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現存する本社殿は天保6年(1835年=186年前)に再建され、以後大正4年と昭和12年に大修理し、昭和40年に屋根を銅板に葺き替え現在に至っています。
長年の風雪で土台は北と西方向が腐蝕し、浜縁も腐蝕が目立ち、柱と土台を繋ぐホゾも腐蝕しています。
また、基礎も石垣がズレて耐震上も問題があることがわかりました。

伝統的文化財や古建築に詳しいF設計建築士さんと相談して、以下の工事を施すことになりました。
工事に着手する前に、ご神体移動の神事も執り行われました。

<耐震工事及び土台、浜縁等交換修理>

①メンヨ工事により社殿を持ち上げ、鉄筋コンクリートベタ基礎を築造。
②土台の全部交換と基礎との耐震アンカー固定。
③浜縁の床板とその下の腰板を交換、柱と土台のホゾの修理
5月から工事が始め、9月末までに完成させる。

本殿をジャッキアップし、基礎工事
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基礎のコンクリート打ち & 腐蝕した柱のほぞ 
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記録にあるだけでも江戸後期に再建し、大正・昭和に大修理を施し、後世に伝えてきた重要な文化財です。
特に昭和12年の大修理には、本殿の修理と神輿の新調を行なっています。
昭和12年といえば日本の中国侵略が泥沼化の様相を呈し、区内の出征者が相次ぎ、大陸での戦死者も出始めています。
伊佐屋の伯父・叔父の二人も13年と14年に戦死しました) ← クリック

先祖は戦争と農村不況にあえぎながらも、村の宝であり、心の拠り所でもある神社護持に力を注いできました。
我々も先人の努力に思いをいたし、後世に引き継いでいかなければなりません。












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コメント

むかしは宮大工って方が結構いらっしゃったように聞きましたが今はどうなんでしょう?
なかなかこういった建築物の修繕って大変ですよね。

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