「いずし時の記念日」 Ⅰ
年間70万人の観光客が訪れる城下町出石のシンボル「辰鼓楼」にまつわるお話しです。
今年が1981年(明治14年)から時を刻み続けて140年となるのを記念して、9月8日を「いずし時の記念日」の記念行事が行なわれました。
「社団法人日本記念日協会」によって認定され、9月8日は出石も含めて18の記念日があります。
この種の記念日は何かを始めたなど縁を根拠にするか、「くわの日」のように語呂合わせのどちらかです。
私が知ったのが8月24日、NHKの「マイあさラジオ」で、出石観光協会事務局長の加藤さんのレポートを聞いたからです。
明治14年札幌時計台と同年に機械式の時計が設置された(初代オランダ製 )が知られていて、「日本最古の時計台」が辰鼓楼の売りでもありました。
せっかくなら時を刻みだした日を確定したいとの思いで、当時この場所にあった弘道小学校の記録を調べたところ9月8日との記録が見つかりました。
札幌時計台は8月12日の開設と分かっていて、遅れること27日、出石は日本最古とは言えなくなったのです。
ここでがっかりすると思いきや、140年も経つと日計算より年が大事とばかりに、「日本最古」に「年」を入れて、「日本最古年の時計台」に切り替えたのです。
2番目と分かって「余計なことして・・」「そこまで調べなくとも・・」の声もあったようですが、転んでもただで起きませんでした。
その結末が、9月8日を「いずし時の記念日」として制定し、毎年辰鼓楼のPRと記念行事を行なうというものでした。
ところで、辰鼓楼は2017年に「平成の大修理」が行なわれました。
工事の様子は ↓ をクリックしてご覧ください。戻るマーク(←)で元の記事に戻ります
●6月の「平成の大修理」
●10月「平成の大修理 第4回見学会」
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コメント
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いつだったか新聞に出てました。
時を刻むってことは歴史を見守ってきてるってことですから
長いこと出石を観てるんでしょうね。
投稿: 栄治 | 2021年9月10日 (金) 07時15分