日本国憲法公布日
11月3日は日本国憲法が公布された日で、文化の日として祝日です。
それまでの11月3日は、明治節と呼び明治天皇の誕生日で、その遺徳を偲ぶための祭日でした。公布をこの日にしたのは、何か関係があるのでしょう。
その後半年の周知徹底期間を設けて5月3日に施行され、この日を憲法記念日として祝日としました。
公布と施行の両日とも祝日としたのは、国民主権・基本的人権の尊重・平和主義の三原則をもとに、新生日本を象徴する重大事だったからです。
高校時代は、1946年を覚えるのに「いくよろしく」と覚えていました。
コロンブスのアメリカ大陸発見の1492年を「いよ!くにがみえる」と覚えた語呂合わせにぴったりでした。
先日の衆議院議員選挙で、改憲・加憲を問わず自民・公明・維新が発議に必要な3分の2を超えたことは残念なことでした。
来年には参議院議員選挙が行なわれ、ここで改憲勢力が3分の2を超えるといよいよ改憲が現実となります。
特に自民は当初「占領軍による押し憲法」と批判し、9条を改定し自衛権放棄や戦力不保持の条項削除・、自衛隊の明記を主目的としました。
最近は災害など「緊急事態対応」を加えること大きく取り上げ、他の政党も新型コロナウイルス感染拡大時の緊急事態対応を課題にしています。
改憲勢力の本当の狙いは、中国・北朝鮮を仮想敵国として、それに見合う戦力を保持する体制づくりです。
明らかに憲法に違反する「敵基地攻撃能力」保有について、選択肢として検討するとし、軍事費の大幅増も主張しています。
日清・日露戦争に続く昭和のアジア・太平洋戦争で諸外国に多くの犠牲を与え、日本国民も財産や父や母、夫や子供を失いました。
新憲法が施行されたとき、国民の多くが戦争放棄の宣言に「もう誰も殺さなくてよい、誰にも殺されない」と喜んだことは印象的です。
政治的思惑や利害で曲げられることなく、公布・施行当時の思いを新たに、日本国憲法とその精神を「いくよろしく」引き継ぎたいものです。
参考までにマイブログ「日本国憲法施行70年」(2017年)をクリックしてご覧ください。
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コメント
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文化の日という思いしかありませんでしたが
そういわれればそのような日でもあるんですね~。
投稿: 栄治 | 2021年11月 5日 (金) 07時07分