第1回落語甲子園
甲子園で開催される全国高等学校野球選手権に因んで、高校生による「〇〇甲子園」が増えてきました。
私が住む豊岡市で21日(日)に「第1回落語甲子園」が開催されました。お隣の城下町出石の近畿最古の芝居小屋「永楽館」での開催です。今年第5回を数える「出石永楽館・全国子ども落語大会」の「高校生の部」です。
案内ハガキ & プログラム(演目と演者一覧)
案内ハガキには、「北は北海道から南は和歌山、東は茨城、西は鳥取まで、全国から10人の高校生落語家がエントリーしてくれています。
バットとグローブではなく、扇子と手ぬぐいを持った高校生たちが青春の情熱を笑いにかけて頑張っています」と書いてあります。
高座は回り舞台の上 & めくりを持って自己紹介
熱演風景(NHKテレビ):右は最優秀賞の「粗忽長屋」
それぞれ持ち時間は13分で、演目は主に古典落語(上方落語)、一部プロによる創作落語もあります。登場人物や筋・オチを工夫して持ち時間内に上手にまとめています。
審査員は観客全員が担当し、受付時にピン球1個が渡され、帰りに演者別に並んだ10個の投票箱の一つに入れます。
最優秀賞には大阪市の村松直君(独楽亭なおい丸)の「粗忽長屋」で、優秀賞には養父市の村上凜さん(なべやまろにぃ)の「茶の湯」、豊岡市長賞は宝塚市の嶋名雅照君(シマヤま~宝)の「やかん」が選ばれました。
優勝した「独楽亭なおい丸君」は小6、優秀賞の「なべやまろにぃ」さんは中2で、2018年「第1回目子ども落語大会」から参加しています。
終演後のお見送り
終演後、参加の高校生から「コロナ禍にもかかわらず、開催してもらえたこと、見に来ていただいたことに感謝している」「自分たちも存分に楽しめた」との感想が述べられました。
近畿最古の芝居小屋永楽館の雰囲気と熱心な聴衆に満足してくれたようでした。
フィナーレに高校生達は舞台から手を振って花道を退場し、永楽館の出口で並んでお見送りしてくれました。
お昼に食べた出石皿そばの味と、この大会が2022年夏の思い出に加わったことでしょう。
演者・観客双方から、「ありがとう」の言葉が自然に交される楽しい大会でした。
観客は110人を超えるくらいとのこと、第1回としてはまずまずでしょうか。
回を重ねるごとに観客も増え、出石永楽館が、高校生落語の聖地となる日も遠くないことでしょう。
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