郷社・気多神社の不思議 Ⅱ
他の神社との違いは次の2点で、どちらも珍しいものです。
①両端に置かれている千木が真ん中にもある。
②鰹木が千木より外に出ている。
①中間にもある千木 & ②千木の外に鰹木が置かれている
「千木(ちぎ)」とは、屋根のむねの両側に交差して天に向かってそそり立っている軸木のことです。もともと破風の先端が棟上にのびて交差したものであったが、 棟上に別に取りつけた「置き千木」が多くなっている。もともとは屋根と屋根の接合部を切り揃えずにとめる事で、屋根の強度を向上させるための施工方法だったと見られる。
先端が縦削ぎ・横削ぎのもの2種があり、祭神の男女と関連もいわれる。古くは中間にも千木が見られるようになっていた。
「鰹木(かつおぎ)」とは、大棟や屋根材として使われているかやぶき材の重しとして、吹き飛ばされるのを防ぐためにも組み上げられていた。名前の由来は膨らんだ形状が魚のカツオの体型や鰹節をイメージさせるから、という説がある。
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