2024 衆議院議員選挙結果に思う
裏金問題の影響もあって、自公が過半数を大きく割り込むこととなりました。第2次安倍政権から続いた自民一強時代はこれで終わるでしょう。
それぞれの党が選挙を戦って結果を受けて、政策や政治姿勢で連立・連携するのが民主主義先進国のスタイルです。いろいろ問題がありながらヨーロッパ諸国はそれを体験しています。
私の一押しの党が、裏金問題や裏公認問題を暴いて、存在感を発揮した割に議席を減らし、政権批判票の受け皿になりませんでした。
今朝の朝日川柳に衆議院選をテーマにした句がありました。
・赤旗のふんどし借りて勝ち戦(三重県 毎熊伊佐男)
・共産党風を起こして飛ばされる(埼玉県 栢野正則)
今回議席を伸ばした党は、10歳代・20歳代から30歳代に支持を受けたことが躍進の原因とされます。
裏金問題だけでなく、円安・原油高による物価の上昇は、実質賃金が上がらない働く者や高齢者や生活者にとって何より切実な問題でした。
議席を伸ばした党の生活防衛の絞ったシンプルな訴えが受け入れられたのです。
弱者の立場を守り、経済政策や国民の生活重視ではどこにも負けない共産党ですが、裏金追及で名を馳せたが故に、届きにくかったのでしょう。
また、SNSを武器にした政党・団体が、政策や政治姿勢を訴えるのに成功しました。
ホームページだけでなく、X・youtube・Instagram・Facebook・tiktokは広い年齢層の情報ツールとなりました。選挙戦術が紙媒体や電話からネット戦に移動・変化していることが明らかになりました。
国民は「手取りを増やす。」をスローガンに掲げ、公約に消費税の5%への当面の引き下げ、社会保険料の軽減、電気代の値下げなどを盛りこんだ。れいわは、消費税廃止に加えて、「季節ごとの10万円のインフレ(物価高)対策給付金」を提唱。国民は公示前の4倍の28議席を、れいわは3倍の9議席を得た。 (朝日新聞29日朝刊)
共産党田村智子委員長が記者会見で「若い世代の中に党への支持を作っていかなければならない」と述べ、立て直しを急ぐ考えを示しました。
来年には参議院議員選挙が行われます。政治改革はもちろん生活目線をより重視し、SNSを日常的に活用し、広い世代の支持獲得に力を注いでもらいたいものです。
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