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2025年1月13日 (月)

成人式いろいろ

成人を祝う日「成人の日」が制定されたのが1948年(昭和23年)だそうで、当時は1月15日、2000年(平成12年)からハッピーマンデー制度が導入され1月第2月曜日に代わりました。

< 平成 >
但馬の市町では、大学や就職で域外に出ている成人の便宜を図るため、前日の日曜日に開催されるようになりました。
成人式も学年単位が定着し、実態は卒業後最初に行う同窓会と変わりました。

合併前の旧日高町のときは、1月は雪が多くスキー場のかきいれ時と重なるため、11月3日に行われていました。
娘2人は大学生だったので、それぞれこの日に帰郷して出席しました。

「親のすね囓りの分際で振り袖は許さない。一張羅のスーツで出席しなさい」との頑固親父の一喝で、娘1はスーツで出席しました。後で写真を見るとスーツは100人超の女子の中で2~3人、少しかわいそうな気もしましたが、かえって目だってよかったかも知れません。
頑固おやじも世情にながされたのか、3歳違いの娘2はふつうに振袖を着て出席しました。

ただ、「一生に一度のこと」という言に惑わされてはいけません。人生に起こることすべてが一生に一度しかなく、成人式だけを特別扱いすることはないのです。
最近の成人の服装を観ると、女子は振り袖に白のショールで送迎付きが定番、男子はダークスーツのほか、タキシードや羽織袴が増えています。大学進学率が60%に迫るいま、費用は親の懐から出ていて、本当の意味での「巣立ち」はまだまだ先のことでしょう。

< 昭和 >
我が身を振り返ってみると、時は1967年(昭和42年)1月15日、場所は松江市民会館で成人式が行われました。
学生ながらも松江市民となっていた私は、新成人として招待されていましたが、会場入り口でベトナム反戦・沖縄返還を求めるビラを撒いてから式に出たように記憶しています。
好景気に沸く日本で、前年のビートルズ来日に浮かれることなく、国内外の社会的矛盾の深まりを懸念していたのでしょう。

当時は大学生になると未成年でも、酒やたばこはとくに制限されませんでした。入寮時の「歓迎コンパ」では、18・19歳の新入寮生がどんぶり酒を無理やり飲まされて、数キロ離れた女子寮まで「ストーム」と称して走らされました。

< 令和 >

孫1は今年で20歳。来年は孫2と続きます。
もともと京都在住なので大学から帰ってきて、京都市主催の「はたちを祝う記念式典」(京都市勧業館 みやこめっせ)に出席しました。
振り袖やスーツ、羽織袴に身を包んだ約5500人が、二部に分かれて参加したとのこと。
中学校や高校の友達と会うのが楽しみの同窓会的意味もあるようです。

誓いの言葉を述べる代表 & 振り袖姿の二十歳 (朝日新聞デジタルから)
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孫1も孫2も10歳となる小学4年生で、「半分成人式」を学校で祝ってもらいました。
そういえば、80歳となると「還暦後成人式」を祝う催しをするところもあるとか。
干支が一巡する還暦で生まれ変わるのだったら、これも有りかも知れませんね。

昭和・平成・令和と、いろいろなことを考えさせられる「成人式」でした。

 

 

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