文化・芸術

2023年8月21日 (月)

第2回落語甲子園 in出石

甲子園球場では全国高校野球大会が佳境に差し掛かっています。
同じ兵庫県の出石町で「第2回全国落語甲子園」が開かれ、サポーターとして昨年に続き参加してきました。
こちらは、バットとグローブの代わりに扇子と手ぬぐい、ユニフォームは着物と足袋・ぞうり姿です。

大会パンフ & プログラム
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会場は明治期の芝居小屋「永楽館」
Dsc_0016_2023082108300120人の参加申込から10人が選ばれ、それぞれ上方落語や江戸落語から演目を選びます。
近畿以外に、東は茨城県や群馬県・神奈川県から、西は山口県から参加です。

古典落語をベースに、登場人物や筋・オチを工夫して13分の持ち時間内にまとめるのに苦労が要ります。
皆さん芝居小屋の下手から三味線と太鼓の出囃子にのって、登場する姿は堂に入ったものです。

審査員は入場者全員で、入場時に受け取ったピン球を演者と演目が書かれた箱に入れます。
最優秀賞には「池田の猪買い(いけだのししかい) 」を演じた日日亭晴天丸(にちにちてい・せいてんまる)君が選ばれました。 第2回落語甲子園審査結果  クリックでご覧ください。

上方落語では知られた噺で、冷え症で困っているアホな男と、丼池の甚兵衛さん、産婆を呼びに急いでいる男、池田で猪打ちの六太夫との掛け合いが面白いお話しです。
登場人物ごとに合わせて変る表情や仕草と口調が面白く、つい話に引き込まれます
日日亭晴天丸君はたしか小6、中3で「子ども落語大会」にも参加していて、経験を積むごとにどんどんうまくなっています。
奈良県の高校2年生、来年は受験生となる彼に会うことができるのでしょうか?



2023年4月 2日 (日)

豊岡市の無料開放ピアノ


誰でも自由に弾けるピアノ(駅ピアノ・空港ピアノ・街角ピアノ)が話題になってから、豊岡市でも施設ピアノの無料開放が増えています。
横浜に住む孫2君は、4月から高等部3年生になります。
幼い頃からピアノを続けていて、音楽は満点をもらっていました。
学校の課題や受験勉強の中でも、毎日弾きたいそうです。
爺ちゃんは音楽が苦手で音符もろくに読めません。
二人の孫は小学校教員だった婆ちゃんに似たのでしょう。

そんな彼が彼岸のお墓参りに来てくれたので、さっそく「豊岡市無料ピアノ」で検索すると、6施設が出てきました。
豊岡市立博物館、豊岡市稽古堂、日高文化体育館、豊岡市民会館、但馬空港ピアノ、豊岡市美術館(伊藤清永記念館)です。

市役所・豊岡稽古堂 & 日高文化体育館
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豊岡市立博物館 & 但馬空港ピアノ(2021年)
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さすがにグランドピアノは、重厚な音が出ると喜んでいました。
残るは豊岡市民会館と出石の市立美術館(伊藤清永記念館)の2施設です。
大学受験が終わる来年春まで、宿題にしておくそうです。

 

 

2023年2月 1日 (水)

映画 ラーゲリより愛を込めて

たまたま岡山県日生の民宿に宿を取った関係で、お隣の赤穂シネマで観賞しました。
この映画は『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』(原作:辺見じゅん)を映画化したものです。
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アジア・太平洋戦争の敗戦が決定的だった8月、旧ソ連はヤルタ協定に基づき、ドイツ降伏後に軍をシベリア鉄道経由で移動させ、約束の3ヶ月後に「満州国」に攻め入りました。
(間抜けな話で、この密約を知らず、日本政府は旧ソ連に欧米との戦争終結の仲介を依頼していたのです)

圧倒的な軍事力に蹂躙され、58万人近い軍人や軍属、民間人がシベリヤなどに移送され、強制労働させられました。
極寒の地、黒パンとカーシャ(汁だけの薄い粥)だけの貧しい食事、重労働の中で、次々と倒れ犠牲者の数は約5万8千人に上るといわれます。

仲間が次々と死んでいく絶望的な中でも、ダモイ(帰国)を信じて堪え忍んだ日本人達の物語です。
帰還が進む中でも、身に覚えのないスパイ容疑のため、とらわれ続け死んだ山本幡男の遺族が手にしたのが、母や妻・子供たちに宛てた4通の遺書です。(原作は6通)
極寒と飢餓と重労働のシベリア抑留中に死んだ男の遺書は、彼を慕う仲間達が厳しいソ連の監視網をかい潜り、分担して遺書の文字を暗記し、帰国後遺族に口で伝えました。

収容所で飼い慣らしたイヌのクロが、最後の引き揚げ船・興安丸が港を離れた時、凍りく海の中に飛び込み船を追ってきました。
気づいた抑留者達や船長が救い上げた場面も涙を誘います。
(原作ではその後舞鶴で飼育され、子をなし余生を過ごしたそうです)

機会を作って是非ご覧ください。

兵庫県北部に唯一残った豊岡劇場が昨年8月に閉館してから半年経ち、閉館中の豊岡劇場(とよ劇)も、サポーターの募集が進、み3月25日に開館が決まりました。まだ目標資金の3分の2しか集まっていないそうです。もちろん私も協力します。






 

  

2022年12月30日 (金)

12月の絵額(雪)

12月中旬の初雪以降、我が家の絵額が雪一色に変わりました。

玄関正面壁(奈良法起寺) & 玄関入り口(三千院・わらべ地蔵)
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玄関右側面壁(出石城跡) & 居間(我が家から見た大岡山)
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すべて隣村上郷でアトリエを営む同級生、小山譲君の作品です。







2022年10月24日 (月)

2022 小山譲 秋の作品展

秋の作品展(個展)の案内がきました。
第7波が少しずつ落ち着きをみせ、ワクチンも3~4回の接種が進み、行動制限も緩和される中で作品展開催を決めたのでしょう。

案内ハガキ
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絵画教室の生徒もコロナ禍で減り、作品展も思うように開催できないようです。
コロナ禍で外食・旅行産業ばかりで無く、芸術の分野でも大きな影響を受けています。
また、今まで彼を支えてきたスポンサーが歳を取り、終活(物を増やさないで減らす)を考えだすのも影響するはずです。
人の心を豊かにする投資で、芸術家の生活に資する「ウインウイン」の関係が望まれます。

● 期   間 : 10月30日(日)~11月6日(日) 8日間
● 時   間 : 午前10時~午後6時
● 場   所 : アトリエ小山  クリック 日高町上郷653(頼光寺近く)
● 問い合わせ : TEL 0796-42-2970




   

 

 

2022年9月23日 (金)

傘寿記念写真展

同じ村の先輩が、傘寿を記念して写真展を開かれています。
撮り続けて60年、カメラも大きな変化がありました。
フィルムカメラからデジタルカメラへ、ピント合せも露出もシャッタ-スピードの調整もカメラが自動で行なうようになりました。
どんなに便利になっても、「伝えたいことを伝える心」が大切ですね。

案内ハガキ
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● 日時 令和4年9月22日(木)~26日(月)

     10時~18時まで

● 会場  アトリエ小山 ← クリックで地図が出ます
     豊岡市日高町上郷653
     ☎ 0796-20-3373

 

 

 

  今日23日の朝日新聞朝刊の但馬版に紹介記事が載っています。
   Asahi220923     



    


    

2022年8月22日 (月)

第1回落語甲子園

甲子園で開催される全国高等学校野球選手権に因んで、高校生による「〇〇甲子園」が増えてきました。
私が住む豊岡市で21日(日)に「第1回落語甲子園」が開催されました。お隣の城下町出石の近畿最古の芝居小屋「永楽館」での開催です。今年第5回を数える「出石永楽館・全国子ども落語大会」の「高校生の部」です。

案内ハガキ & プログラム(演目と演者一覧)
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案内ハガキには、「北は北海道から南は和歌山、東は茨城、西は鳥取まで、全国から10人の高校生落語家がエントリーしてくれています。
バットとグローブではなく、扇子と手ぬぐいを持った高校生たちが青春の情熱を笑いにかけて頑張っています」と書いてあります。

高座は回り舞台の上 & めくりを持って自己紹介
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熱演風景(NHKテレビ):右は最優秀賞の「粗忽長屋」
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それぞれ持ち時間は13分で、演目は主に古典落語(上方落語)、一部プロによる創作落語もあります。登場人物や筋・オチを工夫して持ち時間内に上手にまとめています。

審査員は観客全員が担当し、受付時にピン球1個が渡され、帰りに演者別に並んだ10個の投票箱の一つに入れます。
最優秀賞には大阪市の村松直君(独楽亭なおい丸)の「粗忽長屋」で、優秀賞には養父市の村上凜さん(なべやまろにぃ)の「茶の湯」、豊岡市長賞は宝塚市の嶋名雅照君(シマヤま~宝)の「やかん」が選ばれました。
優勝した「独楽亭なおい丸君」は小6、優秀賞の「なべやまろにぃ」さんは中2で、2018年「第1回目子ども落語大会」から参加しています。

終演後のお見送り
P8210017 終演後、参加の高校生から「コロナ禍にもかかわらず、開催してもらえたこと、見に来ていただいたことに感謝している」「自分たちも存分に楽しめた」との感想が述べられました。
近畿最古の芝居小屋永楽館の雰囲気と熱心な聴衆に満足してくれたようでした。

フィナーレに高校生達は舞台から手を振って花道を退場し、永楽館の出口で並んでお見送りしてくれました。
お昼に食べた出石皿そばの味と、この大会が2022年夏の思い出に加わったことでしょう。
演者・観客双方から、「ありがとう」の言葉が自然に交される楽しい大会でした。

観客は110人を超えるくらいとのこと、第1回としてはまずまずでしょうか。
回を重ねるごとに観客も増え、出石永楽館が、高校生落語の聖地となる日も遠くないことでしょう。 











 

 

     

2022年7月16日 (土)

出石永楽館・全国こども落語大会サポーター

6月19日に芝居小屋永楽館でおこなわれた「第5回全国こども落語大会」で、運営継続のためサポーターを募集していて、帰りに申し込んできました。
お代は3,000円、お礼として今回の大会のDVDと来年の第6大会も無料で招待されます。

お礼状 & 予選・決勝のDVD
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第1回落語甲子園ポスター
Photo_20220716070901同封されたDVDのお陰で、予選も決勝も全出場者の話芸を聴くことができました。
おまけに8月21日開催の「第1回落語甲子園」の招待券まで入っていました。
サポーターの有効期限は1年限りですが、6月に行なわれる中学生3年生までと8月の高校生の2回こども落語に接する楽しみが増えました。

たぶん過去のこども落語大会に出場したOB・OGの高校生も参加してくれるでしょう。
できる限り参加してサポートを続けるつもりです。


 











  

 

2022年6月20日 (月)

第5回全国子ども落語大会

 一昨年は中止、昨年は開催時期を延期するなど、コロナ禍で苦労を重ねて5回目となります。
18日(土)に2箇所で予選を行ない、19日(日)に芝居小屋永楽館で決勝が行なわれました。
『こどもを対象とした落語コンテストは、宮崎県や大阪府などでも開催されておりますが、お囃子が生演奏であることとあること、お客様が審査員であること、そして何より「決勝大会」の高座が近畿最古の芝居小屋・永楽館であることなど、他に類を見ない極めて魅力的な特徴を持っています。』(実行委員会「サポーターになってください」から抜粋)

決勝は近畿最古の芝居小屋「永楽館」

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前日の予選を勝ち抜いた8人が、練り上げた芸を披露しました。
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広福亭竹児くん(小5) & 春乃そよかぜさん(中3)(NHK Live Love ひょうご)
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5歳からから中3までが得意演目を掲げ競いますが、150人を超す聴衆に物怖じせず、上方落語の古典をベースに、表情や身振り手振りの仕草を加えて語ります。

幕間には座布団を返したり、小道具を置いたり、演目のめくりを返したりするお茶子さんは、OBの「なべやまろにい」さんが勤めます。もちろん三味線・太鼓の囃子方もついて、寄席の雰囲気がたっぷり楽しめます。

兵庫県を始め、大阪府・奈良県・和歌山県、遠くは神奈川県から参加もあります。
「笑門来福=笑う門には福きたる」、この子達の家庭では、笑いが絶えないことでしょう。
おもしろいのが観客が審査員で、もう一度聞きたい、友だちにも聞かせたいなどの基準で上位3人を選びます。優勝は「隣の桜」を演じた春乃そよかぜさんでした。

第1回落語甲子園のポスター
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「全国こども落語大会」は中学3年生までが対象ですが、なんと「落語甲子園」と銘打って、高校生の部が開催されます。
「第1回落語甲子園」
日 時 : 8月21日(日)13時半開宴
場 所 : 出石永楽館
木戸銭 : 400円(小中学生200円) 

過去の大会で活躍した中学生の芸も見られるでしょうし、出石永楽館が、高校生落語の聖地となる日も遠くないかも知れません。



  

 

 

 

 

 

2022年6月12日 (日)

2022 笑門来福

恒例の「桂米朝一門会」が、出石永楽館で開催されました。
新型コロナウイルス感染防止のため、冷暖房に加え最新の換気設備を整備されているそうです。

出石町は松平・小出・仙石氏が治めた城下町として、但馬の小京都とも呼ばれ、歴史と文化が残っている町です。
その一つとして、芝居小屋「永楽館」が残っていて、昭和39年の閉館以後、放置されていました。
永楽館は明治34年、小畑家によって建てられ、場所移さずに残る劇場としては国内最古、明治期から残る芝居小屋としては、近畿では唯一のものとされています。かってここで遊び楽しんだ町衆の願いが通じ、豊岡市の文化財保存事業として、復原工事が行われ2008年に完工しました。


永楽館 & 桂米朝一門会のチラシ
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当時の雰囲気を残すレトロな看板
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芝居小屋永楽館については・・・
甦った芝居小屋 永楽館 Ⅰ」、「甦った芝居小屋 永楽館 Ⅱ」をクリックしてご覧ください。  (画面上左端の「←」ボタンでもとの記事に戻ります)

購入した応援グッズ(座布団を押すと出囃子が鳴る高座)
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大阪と神戸から観光バスの団体ツアー客もあり、会場はほぼ満員でした。
ツアー名は分かりませんが、城下町出石を見学して、名物の皿そばを食べ、芝居小屋永楽館で落語を楽しむ、なんと贅沢なツアーでしょう。


笑門来福
(笑う門には福来たる)
大声を出して笑うことが憚られる昨今、マスク越しながら久しぶりに笑福亭一門の皆さんの芸で大笑いしてきました。
応援グッズのミニチュア高座セットは5種類あって、購入したのは前座用の出囃子「石段」です。









 




 

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