第3回落語甲子園
甲子園球場では全国高校野球大会が佳境を迎えています。
同じ兵庫県の出石町で「第3回全国落語甲子園」が開かれ、サポーターとして昨年に続き参加してきました。
こちらは、バットとグローブの代わりに扇子と手ぬぐい、ユニフォームは着物と足袋・ぞうり姿です。
場所は城下町出石で、明治後期に建てられた近畿に現存する唯一の芝居小屋 「永楽館」です。
開会式:演者10人が勢揃い(全国子ども落語大会HPより)
参加申込者から10人が選ばれ、それぞれ上方落語や江戸落語から演目を選びます。
近畿以外に、東は茨城県や東京から、西は山口県と福岡県から参加です。
古典落語をベースに、登場人物や筋・オチを工夫して13分の持ち時間内にまとめるのに苦労が要ります。
皆さん芝居小屋の下手から三味線と太鼓の出囃子にのって、登場する姿は堂に入ったものです。 「めくり」をめくったり、座布団をひっくり返したり、「膝隠し」、「見台」をセットしたりする「お茶子」は小学生の銀河亭空くんが、初登場ながら落ち着いて務めていました。
審査員は入場者全員で、入場時に受け取ったピン球3個を演者と演目が書かれた箱に入れます。
最優秀賞(第1位) 春乃そよかぜ 「稽古屋」(兵庫・高2)
優秀賞(第2位) 独楽家なおい丸 「動物園」(大阪・高3)
豊岡市長賞(第3位) 錦亭だい吾 「鈴ヶ森」(鳥取・高3)
春乃そよかぜ さんは地元出石の出身で、昨年「鷺とり」の演目で豊岡市長賞(3位)に続いて、ついに最優秀賞を獲得しました。
昨年の最優秀賞受賞者 独楽家なおい丸 さんは惜しくも2位でした。
「動物園」も面白いけど、彼の実力からして他の演目なら勝てたと思いました。
来年の第4回落語甲子園は8月24日(日)に開催されます。
こちらの甲子園は、ラジオ・テレビの中継はなく、実際に足を運んで高校生たちの熱演をお楽しみください。