文化(歴史・芸術ほか)

2025年9月22日 (月)

映画国宝とブームの余波

遅まきながら「国宝」を鑑賞してきました。地元豊岡劇場で上映予定がないので、福知山シネマまで出かけました。
歌舞伎を題材にした映画「国宝」が6月公開から2か月余りで興行収入100億円を突破し、公開4カ月目に入ってもロングヒットを続けています。9月15日までの動員数は1013万人、累計で興行収入142.7億円といいます。行ったのが21日なので伊佐屋家3人とチケット代はこれに上乗せされます。(笑)
上映開始の9時前に映画館には長い列ができていて評判通りの人気で、座席数120~130の7割方が埋まっています。

原作は吉田修一氏です。朝日新聞に2017年1月1日から2018年5月29日にかけて連載され、その後加筆修正、2018年に『国宝 上 青春篇』『国宝 下 花道篇』の二部構成で朝日新聞出版から同日発売されました。
我が家の購読紙が朝日新聞なので、8年前から物語に触れていたことになります。
作者自身が中村鴈治郎氏の「黒衣を着ていたら、舞台裏にいても目立たないから」との口利きで、 3年間歌舞伎の黒子を纏い、楽屋に入った経験を血肉にし書き上げた。とされます。
約3時間の長編にもかかわらず、席を離れる人がありません。

歌舞伎界名門の跡継ぎと任侠道家系に生まれた異端児、二人の若者が競い、芸の道を究め合います。女形の妖艶な魅力と芸を磨く厳しさと二人の過酷な人生が画面から迫ってきます。この映画で歌舞伎人気がさらに高まることでしょう。

映画の大ヒットで思わぬ効果が生まれています。
豊岡市出石町の芝居小屋永楽館がロケに使用されました。映画の中で歌舞伎の地方興行のシーンが実名の永楽館で撮影されました。

花井半次郎と半弥の幟がたなびく出石永楽館
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「国宝」の感動、始まりは新聞小説 (日曜に想う) コラムニスト・山中季広 朝日新聞9月21日朝刊より抜粋
役者の名を大書したのぼりが秋風にはためく。来館者たちが舞台で女形の所作をまね、歓声をあげる。創業1901年、兵庫県豊岡市の出石(いずし)永楽館を訪ねた。
 映画「国宝」(李相日監督)のロケ地の一つで、夏前から客足がとぎれない。「入場者が5倍に。多い日は900人を超え、てんてこ舞いです」と館長の赤浦毅(つよし)さん(49)。

映画の帰りに永楽館に立ち寄ったところ、次々と観光客が訪れていました。
館内では映画小道具が特別展示されています。都合で9月21日に館内展示が別に移され、10月7日から再展示がなされるそうです。

  • 喜久雄と俊介の楽屋セットの再現
  • 喜久雄が使用した鏡台(実際の小道具)
  • 人間国宝小野川万菊(田中泯さん)の楽屋にあった屛風絵(実際の小道具)
  • 二人藤娘の歌舞伎絵(実際の小道具)
  • 「藤の持ち枝」貸し出し など




2025年8月24日 (日)

第4回落語甲子園 in 出石

甲子園球場では全国高校野球大会が沖縄尚学高校の初優勝で幕を閉じました。沖縄県勢が夏の甲子園を制したのは、2010年に春夏連覇を達成した興南高校以来、15年ぶりだそうです。 戦後80年となる記念の年、沖縄戦の悲劇やその後の米軍基地被害で苦労を重ねている沖縄県民にとって大きな励ましとなりました。

同じ兵庫県の出石町で「第4回全国落語
甲子園」が開かれ、サポーターとして昨年に続き参加してきました。こちらは、バットとグローブの代わりに扇子と手ぬぐい、ユニフォームは着物と足袋・ぞうり姿です。

出演者と演目一覧 & 入場式
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観客全員が審査員で、全員の落語を聞いた後、事前に渡されたピン球3個を気に入った演者に投票します。

最優秀賞(第1位)     春乃 そよかぜ さん 「蔵丁稚」  (高3・兵庫)
優秀賞   (第2位)     ピコピコ亭 たい焼き さん 「八五郎坊主」 (高2・和歌山)
豊岡市長賞(第3位)   算盤亭 暗算 さん 「権助魚」 (高2・福岡)
他の8人もそれぞれ、表彰を受けました。

最優秀賞:春乃そよかぜ さん & 豊岡市長賞:算盤亭 暗算 さん

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春乃 そよかぜ さん は昨年に続き連覇となります。ホームグラウンドの観客とのコミュニケーションも上手で、3年連続出演経験の強みを生かした堂々たる演技でした。
第2位のピコピコ亭 たい焼き さん、第3位の算盤亭 暗算 さん も昨年に続き2回目の参加で入賞しました。
来年は3年生となり受験もあるでしょうが、さらに磨いた芸を見せてもらいたいものです。
遠く鹿児島から初参加した 内田亭 直之助 さんの「蛇含草」も良い出来でした。3年生なのでもう参加はできませんが、今回の経験生かして次のステージに向けて精進を期待します。

会場の雰囲気、観客とのコミュニケーション、マイク活用法
など、初参加では荷が重く、経験者が優位なのは否めません。

聖地;永楽館入口 & 出演者揃ってお見送り
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出演者一同(大会公式ホームページ)
77b692faab5d99b165f716a8f0e8c501_9e4c0f2会場の出石永楽館は、6月に公開され、興行収入が邦画実写作で歴代2位の110億円に達した映画「国宝」のロケ地になったことで、注目されています。ロケ終了後、俳優の吉沢亮さん演じる「喜久雄」が使った鏡台のほか二人藤娘の歌舞伎絵、楽屋に置かれたびょうぶ絵などの提供を受け、今月5日から公開されています。
出演の高校生も芝居小屋の雰囲気だけでなく、映画「国宝」の舞台で演じられるのを誇りに思っているようでした。

 

2025年6月15日 (日)

第8回 出石永楽館・全国子ども落語大会

毎年出石永楽館で開かれる「全国子ども落語大会」15日の決勝を観賞してきました。今年で8回を数え参加者の範囲も広がっています。
兵庫の6人を始め北海道、神奈川、静岡、奈良、大阪、三重、和歌山、鳥取から総勢31人のエントリーがありました。

子ども落語大会」は北海道、大阪、宮崎でも開かれているそうです。出石大会の特徴はなんと言っても、抜群の雰囲気を備える「芝居小屋永楽館」が会場であるのと、審査員が観客全員であることです。事務局の丹馬さんの言によると、審査員を呼ぶ予算がないこともあるそうです。

14日(土)に2会場に分かれて予選が行われ、翌15日に8人が芝居小屋「永楽館」で決勝戦を戦いました。

31人がエントリー & 決勝進出の8人
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最年少「のりのり亭おにぎり君」 & 2位の 「たけのこ亭さと丸」さん
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優勝は「薫風亭文鳥」君の「親子酒」 & 表彰式
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決勝参加者全員がそれぞれ表彰を受け、副賞として「コウノトリはぐくむお米」を貰いました。
参加者一覧にあるように、古典落語の有名噺で、演目がかぶったりしてますが、それぞれ特徴のある噺に仕上げています。

持ち時間は予選10分、決勝は13分です。長い噺の筋やオチを変えることなく時間内に纏めなければなりません。
最優秀賞「薫風亭文鳥」君の「親子酒」は、酔っ払い親子の滑稽話を上手に演じて大いに笑わせてくれました。彼は第6回でも「道具屋」を演じて最優秀賞を獲得しました。
3位になりましたが最年長の「ヒレカツ亭食」君が「ラーメン屋」で、子どもには難しい人情噺をしっかり演じました。
私が投票した3人がいずれも上位に入っていました。見る目・聞く耳が長けてきた?証拠でしょう。


永楽館を拠点として出石・但馬に落語文化が根付いてきていますが、まだ空席もあります。満員の観客の前で子供たちに磨いた技を披露してもらいたいものです。
サポーター登録(3千円)すると毎年入場券と大会のDVD が送られてきます。小学1年生から中学3年生まで幅広い年代の子どもたちが覇を競うのが面白いところです。

余談ですが、今回から演技中、ストロボを使わない写真撮影が認められました。 いままでは演技の邪魔になるとの配慮だったのでしょう。 ネットやSNS全盛の時代に、情報発信に写真や映像を活用すればもっと盛り上がるはずです。

次は「第4回落語甲子園」が8月24日(日)永楽館で開催されます。

 

 

2025年3月 2日 (日)

若狭神宮寺お水送り(再録)

東大寺の修二会・お水取りほど知られていませんが、関連行事である若狭神宮寺の「お水送り」に2018年に参加した時の記事です。
1日の修二会開始の翌日の2日に開催されます。

1日から奈良東大寺二月堂で「修二会」が始まり、一斉に新聞報道されました。
修二会は14日まで続き、特に12日に行われる「お水取り」が有名です。
今年で1267回を数える希有な伝統行事なのと、これが終わると春が到来することからも親しまれています。

神宮寺参拝口                    本堂と境内広場
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神事は11時から下根来八幡宮で営まれる「山八神事」から始まりますが、18時からの「修二会」に合わせて参拝者が続々本堂前の広場に集まります。

護摩横の中松明                 山伏姿の行者や白装束の僧侶が上堂
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修二会の始まり                  達陀の(だったん)
の行
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御香水を手に下堂                護摩焚き・祈祷
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大護摩に火が移され護摩焚きと祈祷へと続きます。
最後に大松明、中松明へ点火して、次に3千人といわれる手松明を持った参拝者に移されます。
約2km離れた鵜の瀬まで「御香水」を護りながら松明の列が、延々と続く様子はまさに幻想的です。

大松明へ                      手松明へ
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延々と続くたいまつ行列             遠敷川 鵜の瀬
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1日の爆弾低気圧による強風下なら縮小か中止となったでしょうが、2日は午後から晴れで、満天の星空にひときわ輝くオリオンと満月が厳かな神事を見守っているようでした。

中松明が入瀬                  鳥居越しに満月
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大松明、中松明に続き、手松明を持った参拝者の行列が遠敷川(おにゅうがわ)鵜の瀬に到着すると、護摩壇に移され祈祷が始まります。

参拝者で大混雑                 鵜の瀬の淵
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護摩焚き・祈祷
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21時前に護摩・祈祷が終わると対岸に移動し、ホラ貝の音と読経が響く中で、住職が剣で邪気を祓い、送水文を読み上げ、御香水を遠敷川に注ぎ入れます。

対岸へ移動                   水送り(御香水を遠敷川へ)
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御香水は10日後の12日、奈良東大寺の若狭井で汲み上げられます。(これが「お水取り」の由来です)
「お水取り」と較べて、名は知っていても意外と知られていない行事ですが、近年ツアー参加者も多く、平日にもかかわらず数千人を超えているようです。
聞けば今日は神宮寺、明日は東大寺と神事を掛け持ちしたツアーもあるようです。

「若狭と奈良との縁は?」「遠敷川が流れるのは日本海小浜湾、なんで大和の奈良へ?」

お疑いはごもっともです。
「当地の伝承では、ある年、奈良市の東大寺二月堂の修二会で神名帳を読んで全国の神を招いたが、遠敷明神は漁で忙しかったため遅刻してしまった。そのお詫びとして、遠敷明神は二月堂の本尊である十一面観音にお供えの閼伽水を送ると約束したという。
白石から下った所にある鵜ノ瀬と呼ばれる淵は、二月堂の若狭井に通じているとされている」(森林の水PR館 小浜市神宮寺)

千早振る神代の昔、神力・法力は常人の想像を超えているのです。
友人2人を誘って片道2時間半で竜前臨時駐車に到着し、先に若狭一宮である若狭彦神社と若狭姫神社にもお参りしました。
平日なのでお参りの大半がリタイヤ組と見受けられました。
歳を重ねると神仏に手を合わせるようになるのは同じです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024年8月18日 (日)

第3回落語甲子園

 甲子園球場では全国高校野球大会が佳境を迎えています。
同じ兵庫県の出石町で「第3回全国落語甲子園」が開かれ、サポーターとして昨年に続き参加してきました。こちらは、バットとグローブの代わりに扇子と手ぬぐい、ユニフォームは着物と足袋・ぞうり姿です。
場所は城下町出石で、明治後期に建てられた近畿に現存する唯一の芝居小屋 「永楽館」です。

   開会式:演者10人が勢揃い(全国子ども落語大会HPより)
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参加申込者から10人が選ばれ、それぞれ上方落語や江戸落語から演目を選びます。
近畿以外に、東は茨城県や東京から、西は山口県と福岡県から参加です。
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古典落語をベースに、登場人物や筋・オチを工夫して13分の持ち時間内にまとめるのに苦労が要ります。
皆さん芝居小屋の下手から三味線と太鼓の出囃子にのって、登場する姿は堂に入ったものです。 「めくり」をめくったり、座布団をひっくり返したり、「膝隠し」、「見台」をセットしたりする「お茶子」は小学生の銀河亭空くんが、初登場ながら落ち着いて務めていました。

審査員は入場者全員で、入場時に受け取ったピン球3個を演者と演目が書かれた箱に入れます。

最優秀賞(第1位)   春乃そよかぜ 「稽古屋」(兵庫・高2)
優秀賞(第2位)    独楽家なおい丸 「動物園」(大阪・高3)
豊岡市長賞(第3位)  錦亭だい吾 「鈴ヶ森」(鳥取・高3)

春乃そよかぜ さんは地元出石の出身で、昨年「鷺とり」の演目で豊岡市長賞(3位)に続いて、ついに最優秀賞を獲得しました。
昨年の最優秀賞受賞者 独楽家なおい丸 くんは惜しくも2位でした。
今回の「動物園」も面白いけど、彼の実力からして他の演目なら勝てたと思いました。

来年の第4回落語甲子園は8月24日(日)に開催されます。
こちらの甲子園は、ラジオ・テレビの中継はなく、実際に足を運んで高校生たちの熱演をお楽しみください。

 

 

 

2024年6月16日 (日)

第7回 出石永楽館・全国子ども落語大会

 今年も出石永楽館で「全国子ども落語大会」が開かれ、16日の決勝大会を観賞してきました。今年で7回を数え参加者の範囲も広がっています。北海道、東京、静岡、三重、和歌山からも。
「子ども落語大会」は北海道、大阪、宮崎でも開かれているそうです。出石大会の特徴はなんと言っても、抜群の雰囲気を備える「芝居小屋永楽館」が会場であること。審査員が観客全員であることです。

プログラム表紙 & 会場は永楽館
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出演者一覧 & 決勝大会出場者8人
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優勝:ほしぞら亭きらりさん「ときうどん」
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2位:小僧亭丸之助君「転失気」
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最年少:小1 切磋亭たい君「寿限無」
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参加者一覧にあるように、上方落語の有名噺で、演目がかぶったりしてますが、それぞれ特徴のある噺に仕上げています。
予選の持ち時間10分、決勝は13分です。長い噺の筋やオチを変えることなく時間内に纏めなければなりません。私が投票した3人がいずれも上位3人に入っていました。見る目・聞く耳が長けてきた?証拠でしょう。

永楽館を拠点として出石・但馬に落語文化が根付いてきていますが、まだ空席もあります。
満員の観客の前で子供たちに磨いた技を披露してもらいたいものです。

サポーター登録(3千円)していて毎年入場券と大会のDVD が送られてきます。小学1年生から中学3年生まで幅広い年代の子どもたちが覇を競うのが面白いところです。

次は「第3回落語甲子園」が8月18日(日)、場所は永楽館で開催されます。








 

2023年8月21日 (月)

第2回落語甲子園 in出石

甲子園球場では全国高校野球大会が佳境に差し掛かっています。
同じ兵庫県の出石町で「第2回全国落語甲子園」が開かれ、サポーターとして昨年に続き参加してきました。
こちらは、バットとグローブの代わりに扇子と手ぬぐい、ユニフォームは着物と足袋・ぞうり姿です。

大会パンフ & プログラム
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会場は明治期の芝居小屋「永楽館」
Dsc_0016_2023082108300120人の参加申込から10人が選ばれ、それぞれ上方落語や江戸落語から演目を選びます。
近畿以外に、東は茨城県や群馬県・神奈川県から、西は山口県から参加です。

古典落語をベースに、登場人物や筋・オチを工夫して13分の持ち時間内にまとめるのに苦労が要ります。
皆さん芝居小屋の下手から三味線と太鼓の出囃子にのって、登場する姿は堂に入ったものです。

審査員は入場者全員で、入場時に受け取ったピン球を演者と演目が書かれた箱に入れます。
最優秀賞には「池田の猪買い(いけだのししかい) 」を演じた日日亭晴天丸(にちにちてい・せいてんまる)君が選ばれました。 第2回落語甲子園審査結果  クリックでご覧ください。

上方落語では知られた噺で、冷え症で困っているアホな男と、丼池の甚兵衛さん、産婆を呼びに急いでいる男、池田で猪打ちの六太夫との掛け合いが面白いお話しです。
登場人物ごとに合わせて変る表情や仕草と口調が面白く、つい話に引き込まれます
日日亭晴天丸君はたしか小6、中3で「子ども落語大会」にも参加していて、経験を積むごとにどんどんうまくなっています。
奈良県の高校2年生、来年は受験生となる彼に会うことができるのでしょうか?



2023年4月 2日 (日)

豊岡市の無料開放ピアノ


誰でも自由に弾けるピアノ(駅ピアノ・空港ピアノ・街角ピアノ)が話題になってから、豊岡市でも施設ピアノの無料開放が増えています。
横浜に住む孫2君は、4月から高等部3年生になります。
幼い頃からピアノを続けていて、音楽は満点をもらっていました。
学校の課題や受験勉強の中でも、毎日弾きたいそうです。
爺ちゃんは音楽が苦手で音符もろくに読めません。
二人の孫は小学校教員だった婆ちゃんに似たのでしょう。

そんな彼が彼岸のお墓参りに来てくれたので、さっそく「豊岡市無料ピアノ」で検索すると、6施設が出てきました。
豊岡市立博物館、豊岡市稽古堂、日高文化体育館、豊岡市民会館、但馬空港ピアノ、豊岡市美術館(伊藤清永記念館)です。

市役所・豊岡稽古堂 & 日高文化体育館
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豊岡市立博物館 & 但馬空港ピアノ(2021年)
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さすがにグランドピアノは、重厚な音が出ると喜んでいました。
残るは豊岡市民会館と出石の市立美術館(伊藤清永記念館)の2施設です。
大学受験が終わる来年春まで、宿題にしておくそうです。

 

 

2023年3月12日 (日)

東大寺 修二会 お松明編(再録)

今日12日は・お水取りが行なわれます。
3月2日に2018年の「若狭神宮寺のお水送り」を再録したので、東大寺修二会も再録します。

2016年3月、以前から興味があった修二会の行事見学のお誘いがありました。
古建築を研究するグループの企画です。

この見学会に向けて2月に「事前学習会」でDVDを見ながら特別に撮影された練行衆の行法を学びました。
当日の4日(土)マイクロバスにて出発、夕方に現地到着し二月堂の建築を学び、19時からお松明を見学後、21時から夜中まで練行衆によっておこなわれる堂内での行法に参加しました。
(修二会は1日から始まり、14日まで続き、12日に行われる「お水取り」が有名)

注意事項は堂内の外陣や局で行法を見学するので邪魔にならぬよう配慮することと、ともかく寒いので防寒対策と、堂内の灯明でススが付いたり、お松明の火の粉が飛ぶので上等な服は着ていかないことの3点でした。

二月堂 & 詰めかける参拝者
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若狭井(送られた香水が汲まれる) & お松明
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後でガイド役の先生から、内陣での行の途中、練行衆の一人がすねを骨折されたとお聞きしました。

東大寺修二会 お松明編 ←クリックで記事、左端の戻るボタン「←」で元記事

東大寺修二会 内陣参拝編←クリックで記事、左端の戻るボタン「←」で元記事

 

 

 

 

 

2023年3月 2日 (木)

2018 若狭神宮寺お水送り(再録)

東大寺の修二会・お水取りほど知られていませんが、関連行事である若狭神宮寺の「お水送り」に2018年に参加した時の記事です。
1日の修二会開始の翌日の2日に開催されます。
今年から手松明の奉納の一般参加が、3年ぶりに認められることになりました。

1日から奈良東大寺二月堂で「修二会」が始まり、一斉に新聞報道されました。
14日まで続き、12日に行われる「お水取り」が有名です。
今年で1267回を数える希有な伝統行事なのと、これが終わると春が到来することからも親しまれています。

神宮寺参拝口                    本堂と境内広場
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神事は11時から下根来八幡宮で営まれる「山八神事」から始まりますが、18時からの「修二会」に合わせて参拝者が続々本堂前の広場に集まります。

護摩横の中松明                 山伏姿の行者や白装束の僧侶が上堂
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修二会の始まり                  達陀の(だったん)
の行
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御香水を手に下堂                護摩焚き・祈祷
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大護摩に火が移され護摩焚きと祈祷へと続きます。
最後に大松明、中松明へ点火して、次に3千人といわれる手松明を持った参拝者に移されます。
約2km離れた鵜の瀬まで「御香水」を護りながら松明の列が、延々と続く様子はまさに幻想的です。

大松明へ                      手松明へ
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延々と続くたいまつ行列             遠敷川 鵜の瀬
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1日の爆弾低気圧による強風下なら縮小か中止となったでしょうが、2日は午後から晴れで、満天の星空にひときわ輝くオリオンと満月が厳かな神事を見守っているようでした。

中松明が入瀬                  鳥居越しに満月
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大松明、中松明に続き、手松明を持った参拝者の行列が遠敷川(おにゅうがわ)鵜の瀬に到着すると、護摩壇に移され祈祷が始まります。

参拝者で大混雑                 鵜の瀬の淵
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護摩焚き・祈祷
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21時前に護摩・祈祷が終わると対岸に移動し、ホラ貝の音と読経が響く中で、住職が剣で邪気を祓い、送水文を読み上げ、御香水を遠敷川に注ぎ入れます。

対岸へ移動                   水送り(御香水を遠敷川へ)
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御香水は10日後の12日、奈良東大寺の若狭井で汲み上げられます。
有名な「お水取り」と較べて、名は知っていても意外と知られていない行事ですが、近年ツアー参加者も多く、平日にもかかわらず数千人を超えているようです。
聞けば今日は神宮寺、明日は東大寺と神事を掛け持ちしたツアーもあるようです。

「若狭と奈良との縁は?」「遠敷川が流れるのは日本海小浜湾、なんで大和の奈良へ?」

お疑いはごもっともです。
「当地の伝承では、ある年、奈良市の東大寺二月堂の修二会で神名帳を読んで全国の神を招いたが、遠敷明神は漁で忙しかったため遅刻してしまった。そのお詫びとして、遠敷明神は二月堂の本尊である十一面観音にお供えの閼伽水を送ると約束したという。
白石から下った所にある鵜ノ瀬と呼ばれる淵は、二月堂の若狭井に通じているとされている」(森林の水PR館 小浜市神宮寺)

千早振る神代の昔、神力・法力は常人の想像を超えているのです。
友人2人を誘って片道2時間半で竜前臨時駐車に到着し、先に若狭一宮である若狭彦神社と若狭姫神社にもお参りしました。
平日なのでお参りの大半がリタイヤ組と見受けられました。
歳を重ねると神仏に手を合わせるようになるのは同じです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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