神鍋山 オオキンケイギクの駆除
5~7月にかけて豊岡市内の国道沿いに黄色の花が目立ちます。
たしか1994年(平成6年)に開催された「たじまの祭典」に緑化植物として植えられたと記憶していますが、いまは空き地や家庭にまで進出しています。2006年(平成18年)に環境省特定外来生物に指定され、繁殖力の強さから既存の植物に悪影響を与えるので防除の必要があるとされています。
神鍋山周辺で「環境省特定外来生物オオキンケイギク」の除去作戦を雨の中行いました。記録では2015年から始めて11年目を迎えます。
梅雨入りし小雨が降る中、神鍋山野草を愛でる会から14人が参加、豊岡市日高地域振興局、西気地区区長会、神鍋観光協会、アドバンス株式会社の方々も加わって総勢30人を超える大部隊でした。人が多いかった分除去したオオキンケイギクは軽トラいっぱいありました。ビニール袋をしっかり縛って、軽トラに載せてこのまま豊岡市の焼却場で処理されます。
また先月の29日には豊岡市コウノトリ共生部の呼びかけで、植村直己冒険館向い道路法面の除去作業もおこなわれたそうです。幹線道路沿いで目立っていたので、気になっていました。
○なぜ防除しなくてはいけないの?
オオキンケイギクは、かつて緑化のために積極的に散布されていました。しかし、その繁殖力の強さのため、日本古来の植物の生息域を奪っており、河原に生息する稀少植物などを絶滅させる恐れを持っています。そのため環境省は平成18年2月に特定外来生物に指定しました。
○防除方法について
オオキンケイギクは、花が枯れた後も根が地中に残り、翌年同じ場所に生えてきます。そのため、防除方法は根ごと抜き取りが必要です。また、防除は種子が実る前に行うと効果的です。抜き取った後ビニール袋に入れしっかり縛って市の燃えるゴミに出して焼却します。