2023 コウノトリ山本巣塔 抱卵推定
3月1日に二羽が仲良く並んでいました。
「2023 コウノトリ山本巣塔 営巣準備中」← クリックで記事が読めます
その後、産卵したようでずっと一羽が卵を抱いているような感じです。
昨年はペアの交代騒動があって、産卵推定が4月でした。
今後は順調に抱卵→孵化→子育て→巣立ちと進むよう願っています。
3月1日に二羽が仲良く並んでいました。
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その後、産卵したようでずっと一羽が卵を抱いているような感じです。
昨年はペアの交代騒動があって、産卵推定が4月でした。
今後は順調に抱卵→孵化→子育て→巣立ちと進むよう願っています。
今週になって一気に春めいてきました。
1週間前くらいから巣塔に座る姿を目にして、いよいよ抱卵かとと思ったところ、今日は2羽が立ち姿です。
東方向、広がる国府平野 & 巣塔の先に但馬コウノトリ空港・豊岡自動車道
足環のないオスと足環付きのメス
このペアに因縁があります。
去年長年連れ添っていたメスが新しいメスに競り負けてでていきました。
「2022 コウノトリ山本巣塔 ペア交代」 ← クリックで記事が見られます。
先妻J0399の足環は、右脚が上から「青・黒・なし」で、左足は「黒・緑・緑」で、後妻J0024の足環は、右脚が上から「黒・黒・なし」で、左足は「黒・緑・緑」とされています。
一緒にいるのは昨年の新ペアのはずです。
写真を拡大して足環を見てみると、やはり後妻さんでした。
先妻はどこでどう暮らしているのでしょう
12日に1羽が巣立ちしてから、巣塔の上にずっと2羽が仲良く並んでいました。
昨日25日に見ると、巣は空っぽです。23日にいるのを確認しているので、24日または25日に巣立ったものと思われます。
今日26日に周囲を確認すると、巣塔から僅か離れたところに2羽を見つけました。
足環で確認すれば良いのでしょうが、そこまでは私には無理です。
周りの稲は穂が出始めたところで、オタマジャクシから孵化したカエルがあちこち飛び跳ねていて、餌取りに苦労は要らないでしょう。
25日の巣塔は空っぽ
26日に2羽が近くで餌取り(人や車の風景に馴染んでいます)
昨年の巣立ちは8月20日頃、今年は4月7日の産卵推定から、抱卵・孵化・育雛そして巣立ちまで3ヶ月半観察しました。
いろいろ気を揉むことはありましたが、これでめでたしめでたし。このまま順調に育ってもらいたいものです。
6月始めに2羽の孵化を確認した山本巣塔のコウノトリですが、大きくなり立っていることも多くなりました。
幼鳥は焼けつく暑さや降り続く雨に、身を寄せながら耐えてきました。
またこの時期になると、親鳥は巣を空けたり、餌を持ちこむ間隔を空けて、巣立ちを促します。
その後ずっと2羽のヒナがいるのを11日まで確認してきました。なんと13日に立ち寄ると巣塔には1羽しか確認出来ません。周囲を何度も見渡しても、巣立ったはずの1羽がいません。
もともと2羽のヒナの1羽が活発で、ずっと立ち上がっていて、片方は座っていることが多かったように思います。
活発なヒナが巣立って、ひ弱そうなヒナが残ったのでしょうか?
「巣立ち」とは、巣から飛び立って地面に着地することで、飛び立っても巣に戻ると巣立ちとは言わないそうです。
同時に巣立たなくとも、片方に学んでやがて巣立つものです。それがずっと座ったままでいるのが気になりますね。
7月9日の巣塔 & 近くで見守る母鳥
7月13日の巣塔 1羽だけ座っているのが確認
草刈り機手前はシラサギとカラス
巣立ってもしばらくは巣塔に帰ってくるはずなので、もうしばらく観察を続けます。
2羽のヒナを確認してから1ヶ月、大きくなりました。
立っていることも多くなりました。羽を広げる動作などすれば巣立ちがさらに近づくでしょう。
足環が着いたヒナ(左2羽) & 飛び立つ親鳥
餌をあさる親鳥 & 巣で待つヒナ
よく見るとヒナに足環が着いています。
巣立ちまでのタイミングを計って、足環が装着されます。
足になにをつけている?
足環(あしわ)と言います。私たちの「名札」に当たります。左右の足につけている色の組み合わせで、どこで、いつ生まれて、親が誰かがわかるようになっています。ふ化から約43日後の巣立ちをむかえる前に、巣のヒナを捕まえて足環を着けてから巣に戻します。色は黒・黄・赤・青・緑の5色あります。(コウノトリ郷公園HPより)
5年前に足環をつける作業を見学したことがあります。高所作業車や獣医さんや係の方も含めて大仕事です。
2017 コウノトリ 山本巣塔 足環装着 ← クリックしてご覧ください
巣立ちができるくらい大きくなると、親鳥は餌の間隔を空けて巣立ちを促すといいます。
周りの田んぼは夏干し時期に入り、水がなくなりました。水がなくとも小さいカエルなど生き物がのこるので、餌には不自由しないのでしょう。
5月19日の「2022 コウノトリ山本巣塔 孵化か?」の記事から、10日以上経って覗いてみたところ2羽のヒナが確認できました。
巣塔にいるのは、足環がないからオスです。
この夫婦は今年できたばかりのカップルなので、先ずは2羽くらいの子育てがよいでしょう。
5月19日の記事で「孵化か?」を発信しました。
その後立ったり座ったりしているのを見かけましたが、23日に巣塔にヒナ鳥がいるのが確認出来ました。
山本巣塔
ヒナを確認
巣塔下の田んぼで水飲み & 帰巣
ヒナに水やり & 羽を広げると巣塔が収まる
いまのところヒナの数は確認出来ませんが、様子からすると複数いるようです。
10日も経てば巣から身を乗り出して餌をねだる姿が確認出来るはずです。
この日も世話をしているのは足環のないオスで、メスは遠く離れた田んぼで餌をとっていました。
コウノトリの郷公園のホームページ「野外繁殖情報」で、山本巣塔は「産卵」となったままですが、近々「孵化」の確認がなされるでしょう。
4月7日の「産卵推定」から1ヶ月半が経ちました。
豊岡市のあちこちの巣塔で孵化が確認されています。
ずっと座って卵を抱き続けていた山本巣塔のオスが立ち上がっていました。
孵化したの?ヒナ鳥は何羽?と気になりウオッチを続けました
♪田んぼの中の1軒屋♪ & 立ち上がっているオス
メスが帰巣 & 交代
しゃがみ込んだり立ち上がったり
高所の巣塔であるのでヒナの存在も数も確認できませんでした。
今後、しゃがみ込むことがなくなり、給餌行動をするのが見られるとヒナの姿も確認できるでしょう。
9日の「めざましテレビ」の中で、山本巣塔のコウノトリ夫婦の離婚が報道されました。
「コウノトリは赤ちゃんを運んでくるしあわせの鳥」、「夫婦仲がよく一生添い遂げる鳥」などと誉められていたはずのコウノトリです。
この春からオス(個体識別番号J0011号)の相手が17歳のメス(J0399号)から、12歳のメス(J0024)に変わったことが確認されました。
めざましテレビ画面
コウノトリ関係者からそれとなくお聞きして、4月23日の記事「抱卵交代」に触れています。
定期的にリモニタリングをされている方の情報では、メスが今年入れ替わっているそうです。
なんと!長年連れ添ったメスを追い出して、新しいメスと同居を始めたようです。
うらやましさと怖さの両方が・・・・・
昨年までのつがいの異常は、長年観察されている方には分かっているようでした。
先妻J0399の足環は、右脚が上から「青・黒・なし」で、左足は「黒・緑・緑」とされています。
後妻J0024の足環は、右脚が上から「黒・黒・なし」で、左足は「黒・緑・緑」とされています。
つまり、右脚の上が黒か青かの違いです。
その青も黒ずんでいるでしょうし、素人でも見分けがつかないのは無理ありませんね。
コウノトリの郷公園の発表では、2020年に日本の野外で暮らすコウノトリの数が200羽を超えました。
その大半が豊岡市域に住んでいて、巣の取り合い、ヒナへの攻撃、近親交配など問題が出ていると聞きます。
増殖に伴い生息域を広げてやることも大切ですね。