家庭菜園・農業・食べ物

2023年11月16日 (木)

2023 伊佐屋菜園秋仕まい

11月も半ばを過ぎ、菜園仕事も終わりとなります。
タマネギを植え、最後にエンドウの種を播きます。苗を植えるか種を播いて芽を出させるか、どちらも厳しい寒さと雪に耐えて根を張り、春になると一気に大きくなり、初夏に収穫します。
冬越しの野菜は他にニンニク・イチゴ・ナバナ・春採りキャベツなどがあります。

残る仕事は収穫、アズキ・クロマメ・七夕豆など豆類を収穫して天日干しします。
ダイコン・ハクサイ・カブ・ニンジン・セロリなど冬野菜は一部そのままにして、雪が積もると凍結を避けるため甘みを増すのを待ちます。
雪で折れるネギは上に屋根を作るか、収穫して樽にいれて軒先で保管します。

タマネギ & エンドウ
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ニンニク & イチゴ
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ホウレンソウ & ニンジン
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ブロッコリー・カリフラワー & カブ・キクナ・ルッコラ
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ハクサイ・ダイコン & セロリ・ダイコン・ネギ
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少量多品種を旨とする伊佐屋菜園では、自家消費と故郷の便りとして家族や知人に送って喜んでもらっています。







2023年10月24日 (火)

伊佐屋のお奨め野菜

父から家庭菜園を引き継いで35年ほどになります。
職業はと問われると、普通の選択肢では、「無職」しかありません。
主たる収入を得ているのはと問われると年金でなので、「年金生活者」も職業選択肢に入れてもらいたいです。
一方、何に一番従事しているかと聞かれれば、家庭菜園と直ぐに答えますが、こちらは種苗・肥料・資材の支出ばかりで収入はありません。
ということは「趣味」の範疇ですが、生産的活動であることは間違いありません。
それはともかく、お奨め野菜2点を紹介します。

のらぼう菜

Dsc_0028_20231024070401関西では余り効かない野菜ですが、東京・関東で作られていて、耐寒性に優れ、一つの株からどんどん新芽・脇芽が出ます。春先の野菜が少ないときに重宝します。天明の大飢饉と天保の大飢饉の際に人々を飢餓から救ったという記録があります。
救荒野菜といえばサツマイモが有名ですが、こちらも該当しますね。

昨年、山友だちから苗をいただいて、植えたところ春先から大きくなってどんどん新芽が出てきます。
当地で春先に出る脇芽を食べるのは、ナバナやコウサイタイが知られます。
比べてのらぼう菜は苦みやクセがほとんどなく、食感のよさとさまざまな料理に活用でき便利です。
当地で種は売ってないので、取り寄せてもらいました。

エンサイ(空心菜) & 旺盛な繁殖力
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中国野菜の一つで、つる性で茎が空洞になっており、若い茎葉の部分を食用にします。
炒め物にはもってこいの野菜で、6月から10月頃まで長い期間収穫できます。
関東に住む娘家族の求めで、3年前から作るようになりました。

関東で栽培されていたのらぼう菜、中国野菜のエンサイ(空心菜)も、当地で少しづつ栽培されるようになりました。
某レストランチェーンのコマーシャルのように、「食は万里を越える」のです。








2023年10月 6日 (金)

2023 上出来の七夕豆

今年は7月中旬から815日の台風7号まで全く雨が降らず高温が続きました。
七夕豆も小豆も芽出しに苦労しましたが、「保険」として育てていたポット苗も補充して、収穫時期は遅れたものの立派に成長しました。苦戦した栽培者も何人かあって、来年も種を頼まれることでしょう。
2021年に伊丹市の方から、ブログを見て「かって母が作っていた豆を作りたい」と種が欲しいお聞きしました。
22年23年と作付けされ、今年はシカに芽を食べられながらも、よい収穫だったとお聞きしました。伝統野菜は個人の繋がりで支えられているのがわかります。

高く茂った豆を強風で倒壊させる台風が、秋に来なかったことが幸いでした。こんな年は記憶にありません。
湯がいてショウガ醤油で、ゴマやマヨネーズあえ、卵とじ、天ぷらにして食べます。
近所にお裾分けして喜ばれています。

順調に生育した七夕豆
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2023年9月17日 (日)

2023 秋彼岸前の菜園(B)

こちらの小字は「芝寺」と呼び、府市場区有墓地に隣接しています。粘土質で石が多く、作る作物が限られてきます。
周りに人家もあり、100区画もある墓地の墓石が立ち並んでいて、イノシシやシカ被害は出ていません。
ところが7~8月の日照りのため、順調だったサトイモが被害を受けました。
ほかにクロマメ(黒鶴)、サツマイモと花畑としても利用しています。

菜園(B)全景 & サツマイモ
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クロマメ(黒鶴)
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日照りで被害を受けたサトイモ & 花畑のヤナギハナガサ
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区有墓地の北側に約8aの広さを持つ、もう一つ菜園(C)があるのです。
60年くらい前から、専業農家さんに耕作をお願いし、現在は「農業法人 府市場農」に耕作してもらっています。

菜園(C)全景
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8aといえば、(A)と(B)を合わせたよりさらに広く、ミニ耕耘機izayamiki号では歯が立ちません。
6月に小麦を収穫したあとソバ播かれて、秋には府市場ソバとして収穫祭に提供される予定です。




2023年9月16日 (土)

2023 秋彼岸前の菜園(A)

9月も半ばを過ぎ、彼岸が近づいてきました。
異常な暑さが続く菜園もやっと、秋の気配が感じられるようになりました。
彼岸は秋冬野菜の種まきと苗の植え付けに大きく係わってきます。
ブロコリー・カリフラワーは7月末に、ハクサイは8月の地蔵盆の頃に種を播いて苗を育てます。
菜園(A)はかってへ堤防の外だった証拠に小字が「土手外」となっています。
滞積した細かい土に適度に砂が混じって、水はけがよく石がないのが菜園(B)と比べて優れているところです。

菜園(A)全景
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ブロッコリーとロマネスコ & ダイコン
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七夕豆と花
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ラッカセイと花
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アズキと花
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イチゴ苗
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1ヶ月間も続いた雨不足に、水運びしながら苗を育てたのが功を奏し、例年と変わらぬほど成長しました。
あわせて朝夕に草取りを頑張ったところ、メヒシバとスベリヒユが幅を効かせていた畑も綺麗になりました。
手が回らず、草そのままで耕耘すると種や根をばらまくようなものです。
秋も深まり冬になると、ハコベやナズナ・ホトケノザ・ハキダメギクなど冬の雑草が姿をあらわします。


    

2023年8月10日 (木)

2023 菜園農家の悩み 日照りと干ばつ

昔から人は自然にあがらうことができない存在でした。
天災でいえば、地震、台風・大雨・洪水が脅威となり、日照り・干ばつ・冷害による飢饉や冬季の豪雪に襲われました。
人災なら、いくさ・争いごと・火事・疫病が過去何度も人を苦しめました。

そんな苦しみから逃れるため、神仏に頼り、現世からの救いと来世の幸福を願ってきたのです。
府市場区には産土神の伊智神社、稲荷社のほかに薬師堂、観音堂、妙見堂が建てられ、地蔵尊に至っては区内に7箇所に祭られている信心深い地域です。

それはともかく、もっと身近なところでこの夏の日照りはどうでしょう。
私の住む県北部は、しっかりした雨が降った7月13日以降ほとんど雨が降っていません。
そして35度以上の猛暑日は7月22日から19日連続しています。
また8月5日の午後2時過ぎに39・4度を記録、県内の観測史上最高気温を23年ぶりに更新したと報じられました。

菜園(B)の日照り
P8100082 水田の稲作に必要な水は、蘇武や妙見、三川山など中国山地から各河川を通じて、十分に供給されています。ただ、穂から米になる期間に夜間の高温が続くと、品質を損なう乳白米が発生する可能性があります。

一方畑では、水田のように水路があるわけでなく、水分の供給はもっぱら雨に頼っています。
アズキや豆類を播いても芽が出ない、夏野菜が早々と枯れてしまうなどの被害があちこちに出ています。
我が家も豆の芽が出ず、ピーマン・サトイモも日照りで、葉が枯れ出しました。

「千日の旱魃に一日の洪水」とことわざがあります。
梅雨末期の豪雨や台風6号のように自然災害は短期間で大きな被害が出ます。雨が欲しくともそんなものに頼ることはできません。ここは神仏を頼りにひたすら辛抱辛抱です。






 

 

2023年7月23日 (日)

2023 7月梅雨明けの菜園(B)

円山側堤防と県道と国道に挟まれた菜園(A)のほかに、府市場区の中央部芝寺にあるのが菜園(B)です。
こちらは土壌の関係もあって、サツマイモとサトイモ・黒豆(黒鶴)の3種を栽培しています。

サツマイモ・サトイモ & 黒豆(黒鶴)
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こちらも(A)と同じくシカやイノシシ被害から免れています。
実はもう一箇所近くに大きな畑があるのですが、ミニ耕耘機(izayamiki号)では間に合わないので、農業法人 府市場農産に耕作をお願いしています。

神鍋地区で畑作をしている方が、イノシシ・シカ・カラス被害に悩まされていて、併せて「猪・鹿・鳥(蝶)」と自嘲されていました。

 

 

 

 

 

   

 

2023年7月22日 (土)

2023 7月梅雨明けの菜園(A)

20日に梅雨明けが発表されました。
梅雨時期の湿度と高温は夏野菜の生長の力となり、合わせて夏に強い雑草を育てます。
耕作者の性格と耕作地の環境によってはびこる雑草の種類が決まって来るのも面白いものです。
伊佐屋菜園(A)で夏に幅をきかせるのが、オヒシバ・メヒシバ・スベリヒユがメインで、カヤツリグサ、ハキダメギク、ノゲシが混ざります。
前者は花を咲かせて種を落とし増えます。咲かせても実に成らないうちに除草します。
ノゲシやタンポポのように近くの圃場から落下傘による進入も無視できません。

とにもかくにも梅雨時期に繁茂した雑草を片付けました。
気温が高くとも雨が降らない真夏は、繁殖力が落ちます。要注意の秋梅雨時期までしっかり管理します。

草取りが終わった伊佐屋菜園(A)

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アズキ & 七夕豆の植床
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ニンジン & キュウリ(第2次)
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ショウガ & イチゴの苗作り
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ラッカセイ(花が咲き子房柄が土にも潜って実を付ける)
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2023年7月 6日 (木)

2023 黒鶴栽培 追肥と土寄せ

6月1日に播種した黒鶴(但馬黒豆)が順調に生育し、PK化成を追肥し1回目の土寄せを行ないました。1回目は双葉の上にある初生葉の位置まで土を寄せ、2回目は初生葉も埋め込み、第一本葉のすぐ下まで土を寄せます。あわせてリン酸とカリを追肥します。
土に埋もれたところから不定根が出るので倒伏防止になります。

今回は黒鶴58株も植えました。
丹波黒と違って黒鶴は早生種なので、10月の秋祭りの頃にはエダマメとして食べられるでしょう。ビールのお伴にうってつけです。 (^o^)ワクワク

菜園(B)の黒鶴 & 本葉のすぐ下まで土寄せ
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成長収穫までのリスクといえば、一昨年栽培したことによる連作障害です。
昨年はサトイモを植えて、まずまずの収穫でした。
こちらも連作障害が出やすい作物です。3年くらい空けるのがよいそうです。
ナスやスイカ・トマトなどは接ぎ木苗を植えれば連作障害は防げますが、豆類・芋類はそうはいきません。
来年は菜園(A)で作るとしますか。


  


 

 

 

2023年6月29日 (木)

2023 6月の菜園(B)

6月半ばを過ぎると伊佐屋菜園(B)のサツマイモとサトイモが大きくなりました。
残り半分は黒鶴を植えています。

サツマイモ・サトイモ & 黒鶴
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6月1日に植えた黒鶴は20日に一回目の土寄せ、7月始めに追肥と二回目の土寄せをおこないます。
追肥は窒素なしのリン酸とカリをすき込みます。(豆類は根の根粒菌でチッソは自分で作ります)
マニュアルにあるように、一回目は初生葉のすぐ下まで、二回目は初生葉を埋めて本葉のすぐ下まで土寄せします。埋め込んだところからも根が出て木が丈夫になるそうです。

もう一つ本葉5・6枚になると摘芯をおこないます。 芽の先端を摘み取ることで、その下からわき芽が伸びて枝数が増え花を咲かせ、より多くの実をつけます。


摘芯前 & 摘芯後
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この後は過乾操にならぬよう水分管理に留意し、こまめに除草を重ね、木が倒れるのを防ぐことです。頑張れば10月10日頃に、美味しい枝豆がいっぱーい!食べられることでしょう




   


 







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